一般名 イブプロフェン錠 規格 100mg1錠
薬効 1149
神経系及び感覚器官用医薬品
中枢神経系用薬
解熱鎮痛消炎剤
その他の解熱鎮痛消炎剤
薬価 5.80
区分 製造メーカー 科研製薬
販売メーカー 科研製薬
用法/用量 1.関節リウマチ、関節痛及び関節炎、神経痛及び神経炎、背腰痛、頚腕症候群、子宮付属器炎、月経困難症、紅斑(結節性紅斑、多形滲出性紅斑、遠心性環状紅斑)、手術並びに外傷後の消炎・鎮痛の場合:イブプロフェンとして、1日量600mgを3回に分けて経口投与する。小児は、5〜7歳1日量200〜300mg、8〜10歳1日量300〜400mg、11〜15歳1日量400〜600mgを3回に分けて経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。
2.急性上気道炎の解熱・鎮痛の場合:イブプロフェンとして、1回量200mgを頓用する。なお、年齢、症状により適宜増減する。但し、原則として1日2回までとし、1日最大600mgを限度とする。また、空腹時の投与は避けさせることが望ましい。
効能/効果 1.次記疾患並びに症状の消炎・鎮痛:関節リウマチ、関節痛及び関節炎、神経痛及び神経炎、背腰痛、頚腕症候群、子宮付属器炎、月経困難症、紅斑(結節性紅斑、多形滲出性紅斑、遠心性環状紅斑)。
2.手術後並びに外傷後の消炎・鎮痛。
3.次記疾患の解熱・鎮痛:急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)。
副作用 総症例17,485例中、副作用が認められたのは532例(3.04%)690件で、その主なものは消化器系(胃部不快感、食欲不振、腹痛、悪心・嘔吐等:2.99%)、発疹(0.20%)、そう痒(0.14%)、顔面浮腫(0.15%)等であった(再評価結果時)。
1.重大な副作用
1).ショック、アナフィラキシー様症状:ショック、アナフィラキシー様症状(いずれも頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、胸内苦悶、悪寒、冷汗、呼吸困難、四肢しびれ感、血圧低下、血管浮腫、蕁麻疹等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).再生不良性貧血、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少:再生不良性貧血、溶血性貧血、無顆粒球症、血小板減少(いずれも頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
3).消化性潰瘍、胃腸出血、潰瘍性大腸炎:消化性潰瘍、胃腸出血、潰瘍性大腸炎(いずれも頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
4).中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens−Johnson症候群):中毒性表皮壊死融解症、皮膚粘膜眼症候群(いずれも頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
5).急性腎不全、間質性腎炎、ネフローゼ症候群:急性腎不全、間質性腎炎、ネフローゼ症候群(いずれも頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、乏尿、血尿、尿蛋白、BUN上昇・血中クレアチニン上昇、高カリウム血症、低アルブミン血症等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
6).無菌性髄膜炎:無菌性髄膜炎(頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、項部硬直、発熱、頭痛、嘔気・嘔吐あるいは意識混濁等が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う[特にSLE又はMCTDの患者に発現しやすい]。
7).肝機能障害、黄疸:肝機能障害(黄疸、AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇等)、劇症肝炎(いずれも頻度不明)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行う。
8).喘息発作:喘息発作(頻度不明)を誘発することがあるので、喘鳴、呼吸困難等の症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用
1).血液:(頻度不明)血小板機能低下(出血時間延長)[発現した場合には投与を中止する]。
2).消化器:(0.1〜5%未満)食欲不振、嘔気・嘔吐、胃部不快感、腹痛、消化不良、下痢、(0.1%未満)口渇、口内炎、腹部膨満感、便秘。
3).肝臓:(0.1%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al−P上昇等、(頻度不明)*黄疸[*:発現した場合には投与を中止する]。
4).過敏症:(0.1〜5%未満)発疹、そう痒感、(0.1%未満)蕁麻疹、湿疹、(頻度不明)紫斑[発現した場合には投与を中止する]。
5).感覚器:(0.1%未満)霧視等の視覚異常[発現した場合には投与を中止する]、(頻度不明)難聴、耳鳴、味覚異常。
6).精神神経系:(0.1〜5%未満)頭痛、眠気、眩暈、不眠、(頻度不明)抑欝。
7).循環器:(0.1%未満)血圧上昇、動悸、(頻度不明)血圧低下。
8).その他:(0.1〜5%未満)浮腫、(0.1%未満)倦怠感、発熱、(頻度不明)鼻出血。
使用上の注意 (禁忌)
1.消化性潰瘍のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用による胃粘膜防御能の低下により、消化性潰瘍を悪化させることがある]。
2.重篤な血液異常のある患者[副作用として血液障害が現れることがあるので、血液の異常を更に悪化させる恐れがある]。
3.重篤な肝障害のある患者[副作用として肝障害が現れることがあるので、肝障害を更に悪化させる恐れがある]。
4.重篤な腎障害のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用による腎血流量の低下等により、腎障害を更に悪化させる恐れがある]。
5.重篤な心機能不全のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用による水・ナトリウム貯留傾向があるため、心機能不全が更に悪化する恐れがある]。
6.重篤な高血圧症のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用による水・ナトリウム貯留傾向があるため、血圧を更に上昇させる恐れがある]。
7.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
8.アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[喘息発作を誘発することがある]。
9.ジドブジン投与中の患者。
10.妊娠後期の婦人。

(慎重投与)
1.非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍のある患者で、本剤の長期投与が必要であり、かつミソプロストールによる治療が行われている患者[ミソプロストールは非ステロイド性消炎鎮痛剤により生じた消化性潰瘍を効能・効果としているが、ミソプロストールによる治療に抵抗性を示す消化性潰瘍もあるので、本剤を継続投与する場合には、十分経過を観察し、慎重に投与する]。
2.消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍を再発させることがある]。
3.血液異常又はその既往歴のある患者[血液の異常を悪化又は再発させる恐れがある]。
4.出血傾向のある患者[血小板機能低下が起こることがあるので、出血傾向を助長する恐れがある]。
5.肝障害又はその既往歴のある患者[肝障害を悪化又は再発させる恐れがある]。
6.腎障害又はその既往歴のある患者あるいは腎血流量低下している患者[腎障害を悪化又は再発あるいは誘発させる恐れがある]。
7.心機能異常のある患者[心機能異常を悪化させる恐れがある]。
8.高血圧症のある患者[血圧を上昇させる恐れがある]。
9.過敏症の既往歴のある患者。
10.気管支喘息のある患者[気管支喘息患者の中にはアスピリン喘息患者も含まれており、それらの患者では喘息発作を誘発することがある]。
11.全身性エリテマトーデス(SLE)の患者[SLE症状(腎障害等)を悪化させる恐れがあり、また、無菌性髄膜炎が現れることがある]。
12.混合性結合組織病(MCTD)の患者[無菌性髄膜炎が現れることがある]。
13.潰瘍性大腸炎の患者[他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で症状が悪化したとの報告がある]。
14.クローン氏病の患者[他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で症状が悪化したとの報告がある]。
15.高齢者及び小児。

(重要な基本的注意)
1.消炎鎮痛剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意する。
2.慢性疾患(関節リウマチ等)に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮する。
1).慢性疾患(関節リウマチ等)に対し本剤を長期投与する場合には定期的に臨床検査(尿検査、血液検査及び肝機能検査等)を行い、また、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な措置を講ずる。
2).慢性疾患(関節リウマチ等)に対し本剤を用いる場合には、薬物療法以外の療法も考慮する。
3.急性疾患に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮する。
1).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、急性炎症、疼痛、発熱の程度を考慮し投与する。
2).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原則として同一の薬剤の長期投与を避ける。
3).急性疾患に対し本剤を用いる場合には、原因療法があればこれを行う。
4.患者の状態を十分観察し、副作用の発現に留意する。過度の体温下降、虚脱、四肢冷却等が現れることがあるので、特に高熱を伴う幼小児及び高熱を伴う高齢者又は消耗性疾患の患者においては、投与後の患者の状態に十分注意する。
5.感染症を不顕性化する恐れがあるので、感染による炎症に対して用いる場合には適切な抗菌剤を併用し、観察を十分に行い慎重に投与する。
6.他の消炎鎮痛剤との併用は避けることが望ましい。
7.高齢者及び小児には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与する。

(相互作用)
本剤は、主として肝代謝酵素CYP2C9によって代謝される。
1.併用禁忌:ジドブジン<レトロビル>[血友病患者において出血傾向が増強したとの報告がある(機序は不明である)]。
2.併用注意:
1).クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)[クマリン系抗凝血剤(ワルファリン)の作用を増強する恐れがあるので、用量を調節するなど注意する(本剤がワルファリンの血漿蛋白結合と競合し、遊離型ワルファリンが増加するためと考えられる)]。
2).アスピリン製剤<抗血小板剤として投与している場合>[アスピリンの血小板凝集抑制作用を減弱するとの報告がある(本剤が血小板シクロオキシゲナーゼ−1(COX−1)とアスピリンの結合を阻害するためと考えられる)]。
3).抗凝血剤(ワルファリン等)、抗血小板剤(クロピドグレル等)、選択的セロトニン再取り込み阻害剤<SSRI>(フルボキサミン、パロキセチン等)[消化管出血が増強される恐れがある(相互に作用を増強すると考えられる)]。
4).リチウム製剤(炭酸リチウム)[リチウムの血中濃度が上昇しリチウム中毒を呈したとの報告があるので、併用する場合にはリチウムの血中濃度をモニターするなど観察を十分に行い、慎重に投与する(本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、腎でのナトリウム排泄が減少してリチウムクリアランスを低下させ、リチウムの血中濃度が上昇すると考えられる)]。
5).チアジド系利尿薬(ヒドロクロロチアジド)、ループ利尿薬(フロセミド)[これら利尿薬の作用を減弱するとの報告がある(本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、水・ナトリウムの体内貯留が生じるためと考えられる)]。
6).ACE阻害剤(エナラプリル等)、β遮断剤(プロプラノロール等)[降圧作用が減弱する恐れがある(本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、血管拡張作用及び水・ナトリウムの排泄が抑制されるためと考えられる)]。
7).タクロリムス水和物[急性腎不全が現れたとの報告がある(本剤のプロスタグランジン合成阻害作用による腎障害がタクロリムス水和物の腎障害を助長するためと考えられる)]。
8).ニューキノロン系抗菌剤(エノキサシン水和物等)[他の非ステロイド性消炎鎮痛剤で併用により痙攣が現れたとの報告がある(ニューキノロン系抗菌剤のGABA阻害作用が併用により増強されるためと考えられる)]。
9).メトトレキサート[メトトレキサートの作用を増強する恐れがあるので、用量を調節するなど注意する(本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により腎血流が減少し、メトトレキサートの腎排泄が抑制されることにより、メトトレキサートの血中濃度が上昇すると考えられる)]。
10).コレスチラミン<経口>[本剤の血中濃度が低下する恐れがある(コレスチラミンは陰イオン交換樹脂であり、消化管内で本剤と結合して本剤の吸収が遅延・抑制されると考えられる)]。
11).スルホニル尿素系血糖降下剤(クロルプロパミド、グリベンクラミド等)[血糖降下作用を増強<低血糖>することがあるので、用量を調節するなど注意する(本剤がこれらの薬剤の血漿蛋白結合と競合し、遊離型薬剤が増加するためと考えられる)]。
12).CYP2C9阻害作用を有する薬剤(ボリコナゾール、フルコナゾール)[本剤の血中濃度が上昇する恐れがある(これらの薬剤は本剤の代謝酵素(CYP2C9)を阻害するためと考えられる)]。

(高齢者への投与)
高齢者では副作用が現れやすいので、少量から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与する。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊娠後期には投与しない[妊娠後期のラットに投与した実験で、胎仔動脈管収縮が報告されており、また、他の解熱鎮痛消炎剤を妊娠後期に投与したところ、胎児循環持続症(PFC)が起きたとの報告がある]。
2.妊婦<妊娠後期以外>又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない、また、マウスの高用量(60mg/kg以上)投与群で着床数抑制及び生仔数抑制が認められている]。
3.授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させる[母乳中へ移行することが認められている]。

(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児又は4歳以下の幼児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。

(適用上の注意)
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。

(その他の注意)
非ステロイド性消炎鎮痛剤を長期間投与されている女性において、一時的不妊が認められたとの報告がある。
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