一般名 ラニビズマブ(遺伝子組換え)注射液 規格 0.5mg0.05mL1瓶
薬効 1319
神経系及び感覚器官用医薬品
感覚器官用薬
眼科用剤
その他の眼科用剤
薬価 181270.00
区分 製造メーカー ノバルティス ファーマ
販売メーカー ノバルティス ファーマ
用法/用量 1.中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症:ラニビズマブ(遺伝子組換え)として0.5mgを1カ月毎に連続3カ月間(導入期)硝子体内投与する。その後の維持期においては、症状により投与間隔を適宜調節するが、1カ月以上の間隔をあける。
2.網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、病的近視における脈絡膜新生血管、糖尿病黄斑浮腫:ラニビズマブ(遺伝子組換え)として1回あたり0.5mgを硝子体内投与する。投与間隔は、1カ月以上あける。
<用法及び用量に関連する使用上の注意>
1.中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症の場合:維持期においては、1カ月に1回視力等を測定し、その結果及び患者の状態を考慮し、本剤投与の要否を判断する。
2.網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、糖尿病黄斑浮腫の場合:
1).網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、糖尿病黄斑浮腫の場合、1カ月に1回視力等を測定し、その結果及び患者の状態を考慮し、本剤投与の要否を判断する。
2).網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫、糖尿病黄斑浮腫の場合、投与開始後、視力が安定するまでは1カ月毎に投与することが望ましい。
3.病的近視における脈絡膜新生血管の場合:
1).病的近視における脈絡膜新生血管の場合、定期的に視力等を測定し、その結果及び患者の状態を考慮し、本剤投与の要否を判断する。
2).病的近視における脈絡膜新生血管の場合、疾患の活動性を示唆する所見(脈絡膜新生血管、視力低下等)が認められた場合に投与することが望ましい。
4.全効能共通:
1).本剤による治療を開始するに際し、疾患・病態による視力等の予後を考慮し、本剤投与の要否を判断する。
2).定期的に有効性を評価し、有効性が認められない場合には漫然と投与しない。
3).臨床試験においては、両眼治療は行われていない。両眼に治療対象となる病変がある場合は、両眼同時治療の有益性と危険性を慎重に評価した上で本剤を投与する(なお、初回治療における両眼同日投与は避け、片眼での安全性を十分に評価した上で対側眼の治療を行う)。
効能/効果 1.中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症。
2.網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫。
3.病的近視における脈絡膜新生血管。
4.糖尿病黄斑浮腫。
副作用 中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症:
国内臨床試験では総症例88例中21例(23.9%)に副作用が認められた。主な副作用は、眼圧上昇8例(9.1%)、視力低下3例(3.4%)、眼痛3例(3.4%)、網膜出血2例(2.3%)、一過性視力低下2例(2.3%)であった。
外国で実施した比較対照試験では、874例中477例(54.6%)に眼に発現した副作用が認められた。主な副作用は、眼痛189例(21.6%)、眼圧上昇142例(16.2%)、結膜出血117例(13.4%)、硝子体浮遊物107例(12.2%)、眼の異物感73例(8.4%)、流涙増加61例(7.0%)、眼刺激56例(6.4%)、眼充血47例(5.4%)、硝子体炎46例(5.3%)、虹彩炎40例(4.6%)、眼部不快感35例(4.0%)、霧視33例(3.8%)、眼そう痒症31例(3.5%)、視覚障害31例(3.5%)、硝子体剥離19例(2.2%)、結膜充血15例(1.7%)、硝子体出血15例(1.7%)、視力低下14例(1.6%)、虹彩毛様体炎12例(1.4%)、眼脂11例(1.3%)、眼瞼浮腫11例(1.3%)、角膜擦過傷11例(1.3%)、注射部位出血10例(1.1%)であった。また、874例中32例(3.7%)に眼以外の副作用が認められた。主なものは、頭痛9例(1.0%)、悪心2例(0.2%)、予期不安2例(0.2%)、不安2例(0.2%)であった(承認時までの集計)。
網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫:
国内第3相臨床試験では、本剤0.5mgが投与された31例中11例(35.5%)に副作用が認められた。主な副作用は、結膜出血6例(19.4%)、点状角膜炎4例(12.9%)であった。
網膜静脈分枝閉塞症(BRVO)に伴う黄斑浮腫患者を対象とした外国臨床試験では、264例中118例(44.7%)に副作用が認められ、主な副作用は、結膜出血78例(29.5%)、眼痛39例(14.8%)、眼圧上昇15例(5.7%)、飛蚊症13例(4.9%)、眼刺激11例(4.2%)、眼充血11例(4.2%)であった。
網膜中心静脈閉塞症(CRVO)に伴う黄斑浮腫患者を対象とした外国臨床試験では、261例中96例(36.8%)に副作用が認められ、主な副作用は、結膜出血63例(24.1%)、眼痛30例(11.5%)、眼圧上昇18例(6.9%)、飛蚊症12例(4.6%)、眼刺激11例(4.2%)であった(効能又は効果の一変承認時までの集計)。
病的近視における脈絡膜新生血管:
国際共同第3相臨床試験では、本剤0.5mgが投与された262例中60例(22.9%)に副作用が認められた。主な副作用は、結膜出血22例(8.4%)、点状角膜炎9例(3.4%)、眼痛7例(2.7%)であった。日本人患者では47例中22例(46.8%)に副作用が認められ、主な副作用は、結膜出血9例(19.1%)、点状角膜炎9例(19.1%)、眼圧上昇5例(10.6%)であった(効能又は効果の一変承認時までの集計)。
糖尿病黄斑浮腫:
日本を含むアジアで実施した国際共同第3相臨床試験では、本剤投与群(本剤0.5mg群、並びに本剤0.5mg及びレーザー網膜光凝固療法併用群)265例中57例(21.5%)に副作用が認められた。主な副作用は、結膜出血25例(9.4%)、硝子体浮遊物10例(3.8%)、眼痛5例(1.9%)、眼充血5例(1.9%)、白内障3例(1.1%)であった。日本人患者では103例中34例(33.0%)に副作用が認められ、主な副作用は、結膜出血16例(15.5%)、硝子体浮遊物9例(8.7%)、眼充血4例(3.9%)であった(効能又は効果の一変承認時までの集計)。
1.重大な副作用(頻度不明)
1).眼障害:網膜出血、硝子体剥離、網膜色素上皮剥離、網膜色素上皮裂孔、硝子体出血、裂孔原性網膜剥離、網膜剥離、網膜裂孔、医原性外傷性白内障、失明、眼内炎が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2).脳卒中:脳卒中(脳梗塞、脳出血等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
2.その他の副作用:国内外臨床試験における日本人患者の成績及び外国臨床試験成績に基づき発現頻度を算出した。この内、日本人患者で認められた副作用については、日本人患者における発現頻度に基づき記載した。
1).感染症:(頻度不明)鼻咽頭炎、インフルエンザ、*尿路感染[*:糖尿病黄斑浮腫を有する患者を対象とした外国臨床試験で発現した副作用]。
2).血液:(頻度不明)貧血。
3).精神神経系:(1%〜5%未満)頭痛、(1%未満)不安。
4).眼障害:
(1).炎症:(5%以上)眼炎症(虹彩炎、硝子体炎、虹彩毛様体炎、ぶどう膜炎、前房蓄膿、前房炎症)。
(2).視力・視覚障害:(1%〜5%未満)霧視、視力低下、視覚障害、(1%未満)光視症、羞明。
(3).眼瞼:(1%〜5%未満)眼瞼浮腫、(1%未満)眼瞼痛、眼瞼炎、眼瞼刺激。
(4).結膜:(5%以上)結膜出血、(1%未満)結膜炎、アレルギー性結膜炎、結膜充血。
(5).注射部:(1%〜5%未満)注射部位出血、(1%未満)注射部位疼痛、注射部位刺激感。
(6).網膜:(頻度不明)網膜変性、(1%未満)網膜障害。
(7).硝子体:(1%〜5%未満)硝子体浮遊物、(1%未満)硝子体障害。
(8).角膜:(1%〜5%未満)角膜擦過傷、点状角膜炎、(1%未満)角膜症、角膜沈着物、角膜線条、角膜浮腫。
(9).その他:(5%以上)眼圧上昇、眼刺激、眼異物感、流涙増加、(1%〜5%未満)眼痛、眼そう痒症、眼脂、眼部不快感、眼充血、(1%未満)眼乾燥、白内障、嚢下白内障、前房フレア、眼出血、眼異常感、前房出血、虹彩癒着、後嚢部混濁。
5).呼吸器:(1%未満)咳嗽。
6).消化器:(1%未満)悪心。
7).過敏症:(頻度不明)そう痒症、(1%未満)発疹、蕁麻疹、紅斑。
8).筋骨格系:(頻度不明)関節痛。
使用上の注意 (禁忌)
1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
2.眼に感染又は眼周囲に感染のある患者、あるいは感染の疑いのある患者[眼内炎等の重篤な副作用が発現する恐れがある]。
3.眼内に重度炎症のある患者[炎症が悪化する可能性がある]。

(慎重投与)
1.緑内障、高眼圧症の患者[本剤投与により眼圧が上昇することがある]。
2.脳卒中(脳梗塞、脳出血等)又は一過性脳虚血発作の既往歴等の脳卒中の危険因子のある患者[脳卒中が現れることがある]。

(重要な基本的注意)
1.網膜疾患に関する専門知識を有し、硝子体内注射の投与手技に関する十分な知識・経験のある眼科医のみが本剤を投与する。
2.硝子体内注射に際し使用される薬剤(消毒薬、麻酔薬、抗菌点眼薬及び散瞳薬等)への過敏症の既往歴について事前に十分な問診を行う。
3.硝子体内注射の際には、次記の点に注意しながら行うとともに、投与手技に起因する有害事象として結膜出血、眼痛及び硝子体浮遊物等の有害事象が多く報告されているので注意する。
1).硝子体内注射は、無菌条件下で行う(手術用手指消毒を行い、滅菌手袋、ヨウ素系洗眼殺菌剤、滅菌ドレープ及び滅菌開瞼器等を使用する)。
2).本剤投与前に、十分な麻酔と広域抗菌点眼剤の投与を行う(広域抗菌点眼剤は本剤投与3日前から投与後3日まで投与する)。
3).添付の専用フィルター付き採液針は、硝子体内注射には使用しない。
4).過量投与を防ぐため、投与量が0.05mLであることを投与前に確認する。
5).眼内炎、眼炎症、裂孔原性網膜剥離、網膜裂孔及び外傷性白内障等が発現することがあるので、異常が認められた場合には、直ちに連絡するよう患者に指導する。
4.硝子体内注射により眼圧を一過性に上昇させる恐れがあり、また、持続性の眼圧上昇も報告されているため、本剤投与後、視神経乳頭血流の確認と眼圧上昇の管理を適切に行う。
5.本剤の硝子体内注射後、一時的に霧視等が現れることがあるため、その症状が回復するまで機械類の操作や自動車等の運転には従事させないよう注意する。
6.網膜静脈分枝閉塞症<BRVO>又は糖尿病黄斑浮腫<DME>に対し、本剤とレーザー網膜光凝固療法を同日、同じ眼に行う場合は、レーザー網膜光凝固療法を行ってから30分以上の間隔をあけた後に本剤の硝子体内注射を行う。
7.不可逆的な虚血性視機能喪失の臨床的徴候が認められる網膜静脈閉塞症患者への投与は、避けることが望ましい。

(高齢者への投与)
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、注意する。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊婦に対する使用経験がない。本剤は、その抗VEGF作用から潜在的に催奇形性並びに胚・胎児毒性を有する可能性が否定できない。一方、カニクイザルを用いた生殖発生毒性試験(0.125又は1.0mg/眼を両眼に器官形成期硝子体内投与)において、血清中ラニビズマブ濃度が高値を示した母動物1例でラニビズマブの胎仔への移行が確認されたが、母体毒性、胎仔毒性又は催奇形性は認められなかった。なお、抗VEGF作用を有する類薬(ベバシズマブ)で、ウサギの胚・胎仔試験(10〜100mg/kgを器官形成期静脈内投与)において、胎仔体重減少、吸収胚増加、外形異常を有する胎仔増加・骨格異常を有する胎仔増加が認められたとの報告がある]。
2.授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせる[ヒト母乳中への移行は不明である]。

(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

(過量投与)
国内外において過量投与された患者に、一時的眼圧上昇、視力低下、眼痛等が認められた。過量投与が起こった際には眼圧、視力等を測定し、異常が認められた場合には適切な処置を行う。

(適用上の注意)
1.投与経路:本剤は硝子体内にのみ投与する。
2.投与前:
1).本剤は、注射前に室温に戻す。
2).注射筒内に吸引した薬液に不溶性微粒子又は変色を認めた場合には使用しない。
3.投与時:30ゲージの眼科用針を使用する。
4.使用方法:
1).使用後の残液は微生物汚染の恐れがあるので、1バイアルは1回のみの使用とし、再使用しない。
2).硝子体内注射液の調製法:
(1).添付の専用フィルター付き採液針(以下、採液針)を1mL注射筒に取り付ける。
@.採液針を取り扱う際には針管に触れない。
A.採液針はバイアルから注射液を採取すること以外には使用しない。
B.採液針の包装が破損、汚損している場合、及び製品に破損、変形等の異常が認められる場合は使用しない。
(2).バイアルのゴム栓部分をアルコール綿等で消毒する。消毒後、採液針をゴム栓の中心部に、針先がバイアルの底に着くまで差し込む(添付文書の図1)。
(3).バイアル中の注射液全てを吸引する。バイアルは正立させ、吸引しやすいように若干傾ける(添付文書の図2)。
(4).採液針の中に注射液が残らないよう、プランジャーを十分に引く(添付文書の図3)。
(5).採液針をバイアルに残したまま、注射筒を採液針から取り外す(添付文書の図4)。
(6).バイアルから取り外した採液針は安全な方法で廃棄する。
@.硝子体内注射には絶対に使用しない。
A.バイアルから取り外した採液針は1回限りの使用のみで再滅菌・再使用しない。
(7).30ゲージの眼科用針を注射液の入った注射筒にしっかりと装着する(添付文書の図5)。
(8).注意しながら30ゲージの眼科用針のキャップをはずす(添付文書の図6)。
(9).注射筒内の空気を抜き、注射筒内の注射液が0.05mLになるように、プランジャーを押す(添付文書の図7)。

(その他の注意)
1.本剤投与により、VEGF阻害に起因する動脈血栓塞栓に関連する有害事象(血管死、心筋梗塞、虚血性脳卒中、出血性卒中等)が発現する可能性がある。中心窩下脈絡膜新生血管を伴う加齢黄斑変性症患者を対象とした外国第3相・第3b相臨床試験の3試験併合解析において、本剤投与群及び対照群(シャム注射(硝子体内投与の代わりに針のないシリンジを局所麻酔下で眼球に押し付け、注射以外は同じ処置を行う)群及びベルテポルフィンを用いた光線力学的療法群)における動脈血栓塞栓関連事象の発現率に差は認められなかった。一方、脳卒中の発現率は、対照群(シャム注射(硝子体内投与の代わりに針のないシリンジを局所麻酔下で眼球に押し付け、注射以外は同じ処置を行う)群及びベルテポルフィンを用いた光線力学的療法群)の1.1%(5例/441例)に比べ、本剤0.5mg群では1.8%(8例/440例)と数値的に高かったが、統計学的な有意差は認められなかった。
2.本剤投与により、抗ラニビズマブ抗体発現することがある。
3.本剤単独とベルテポルフィンによる光線力学的療法の併用を比較した試験は実施されておらず、本剤とベルテポルフィンを併用した場合の有効性及び安全性が本剤単独時に比べて優れているとの結果は得られていない。
4.網膜静脈閉塞症の既往歴を有する患者及び虚血型網膜静脈閉塞症を有する患者に対する本剤の使用経験は少ない。

(保管上の注意)
遮光し、凍結を避け、2〜8℃に保存する。
このページの最初に戻る
ルセンティス硝子体内注射液2.3mg/0.23mL
この医薬品についてもっと学ぶ!
※サイト内のページ遷移です。外部サイトには遷移しません。
「MEDCROSS」で調べる!
http://www.medcross.jp のサイトに移動します。





 
このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote