一般名 ニフェカラント塩酸塩注射用 規格 50mg1瓶
薬効 2129
個々の器官系用医薬品
循環器官用薬
不整脈用剤
その他の不整脈用剤
薬価 5528.00
区分 製造メーカー トーアエイヨー
販売メーカー トーアエイヨー
アステラス製薬
用法/用量 1.単回静注法:ニフェカラント塩酸塩として1回0.3mg/kgを5分間かけて心電図の連続監視下に静脈内に投与する。
2.維持静注法:単回静注が有効で効果の維持を期待する場合には、ニフェカラント塩酸塩として1時間あたり0.4mg/kgを等速度で心電図の連続監視下に静脈内に投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
投与に際しては、生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で溶解して使用する。
<用法・用量に関連する使用上の注意>
1.単回静注を繰り返し行う場合には、血中濃度の過剰な上昇を回避するため、直前の投与後2時間以上の間隔をあけて投与する。
2.本剤は同時に使用する薬剤や調製条件によっては、配合変化を生じることがあるので、薬剤の選択及び調製条件等に十分注意して使用する。
効能/効果 生命に危険のある次記の不整脈で他の抗不整脈薬が無効か、又は使用できない場合:心室頻拍、心室細動。
副作用 承認時の総症例354例中31例(8.8%)32件に副作用が認められた。主な副作用は、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)等の催不整脈作用11例(3.1%)12件であった。また、臨床検査値の異常変動のうち発現頻度の高いものは、ALT(GPT)上昇304例中6例(2.0%)、LDH上昇297例中4例(1.3%)であった。使用成績調査において、安全性解析対象症例1,399例中310例(22.2%)721件に副作用が認められた。主な副作用としてはTorsades de Pointes54件(3.9%)、心室性頻脈48件(3.4%)、心室細動36件(2.6%)であった。臨床検査値の異常変動のうち発現頻度の高いものはLDH上昇41件(2.9%)、ALT(GPT)上昇36件(2.6%)、AST(GOT)上昇36件(2.6%)、心電図QT時間延長34件(2.4%)及びγ−GTP上昇32件(2.3%)であった。なお、小児に投与された11例中1例に臨床検査値の異常変動として白血球増加及びCK(CPK)上昇が認められた(再審査終了時)。
1.重大な副作用
催不整脈(5%以上):心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)、心室細動、心室性期外収縮、心房細動、心房粗動等が現れることがあるので、このような症状が現れた場合には、直ちに投与を中止するとともにリドカインの静注、硫酸マグネシウムの静注、直流通電等適切な処置を行う。
2.その他の副作用:発現頻度は承認時までの臨床試験及び使用成績調査の結果を合わせて算出した。
1).循環器:(1〜5%未満)QT時間延長、(0.1〜1%未満)洞性徐脈、徐脈、洞停止、房室ブロック、(0.1%未満)QRS拡大[観察を十分に行い、特に過度のQT時間延長、洞停止、QRS拡大等が認められた場合には、直ちに減量又は投与を中止する]。
2).皮膚:(0.1〜1%未満)発疹、(頻度不明)皮膚潰瘍形成、皮下組織膿瘍。
3).肝臓:(1〜5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、γ−GTP上昇、Al−P上昇、総ビリルビン上昇、LDH上昇。
4).腎臓:(1〜5%未満)BUN上昇、血中クレアチニン上昇。
5).血液:(1〜5%未満)血小板減少、貧血(赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット値減少)、(0.1〜1%未満)白血球増加、(0.1%未満)リンパ球減少、好中球増多。
6).代謝異常:(0.1〜1%未満)総蛋白低下、アルブミン低下、Cl低下、K上昇、Na低下、K低下、尿酸上昇。
7).消化器:(0.1〜1%未満)下痢、(0.1%未満)口渇。
8).その他:(1〜5%未満)CK上昇(CPK上昇)、(0.1〜1%未満)静脈炎、ほてり、胸部不快感、胸内熱感、(0.1%未満)注射部炎症、注射部疼痛、あくび、頭重感、(頻度不明)注射部発赤腫脹、注射部硬結、注射部膿瘍。
使用上の注意 (警告)
1.施設の限定:本剤の使用は致死的不整脈治療の十分な経験のある医師に限り、かつ諸検査の実施が可能で、緊急時に十分対応できる設備・装置を備えている医療機関でのみ使用する。
2.患者の限定:他の抗不整脈薬が無効か、副作用により使用できないか、又は心機能が低下しているために使用できない致死的心室性不整脈患者にのみ使用する。

(禁忌)
1.QT延長症候群の患者[本剤の作用によりQT時間が更に延長し、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)を誘発させる恐れがある]。
2.アミオダロン注射剤投与中の患者[共にK+チャネル遮断を主な作用とする注射剤であり、併用によりQT時間延長作用増強し、Torsades de Pointesを起こす可能性が高くなる]。
3.フィンゴリモド塩酸塩投与中の患者[フィンゴリモド塩酸塩の投与により心拍数が低下するため、併用によりTorsades de Pointes等の重篤な不整脈を生じる恐れがある]。

(原則禁忌)
妊婦又は妊娠している可能性のある女性。

(慎重投与)
1.著明な洞性徐脈のある患者[徐脈を助長させる恐れがある]。
2.刺激伝導障害(房室ブロック、洞房ブロック、脚ブロック等)のある患者[刺激伝導障害を増悪させる恐れがある]。
3.血清カリウム低下のある患者[心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)等の催不整脈作用が発現する恐れがある]。
4.重篤な腎機能障害のある患者[本剤の血漿中未変化体濃度の上昇又は血中半減期の延長が生じる恐れがあり、また、腎機能障害を増悪させる恐れがある]。
5.重篤な肝機能障害のある患者[本剤の血漿中未変化体濃度の上昇又は血中半減期の延長が生じる恐れがある]。
6.高齢者。

(重要な基本的注意)
1.単回静注は必ず5分間かけて徐々に投与する[急速に投与した場合、血中濃度の急激な上昇によって過度のQT時間延長、心拍数低下又は洞停止、更には心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)、心室細動等の催不整脈作用が発現する恐れがある]。
2.本剤の投与中は必ず心電図の連続監視と臨床症状の観察等を行う。特に、過度のQT時間延長が認められた場合(0.6秒を超える場合)には、直ちに減量するか又は投与を中止する。
3.本剤の投与終了後は少なくとも1時間の心電図等の連続監視にて経過観察を十分に行う。
4.経口投与が困難な場合や、緊急の場合に使用する。なお、引き続き不整脈治療が必要で経口投与が可能となった後は、速やかに経口投与薬剤に切り替える。
5.他の抗不整脈薬と併用する場合には、有効性、安全性が確立していないので十分な観察を行いながら投与する。

(相互作用)
1.併用禁忌:
1).アミオダロン注射剤<アンカロン注150>[併用により、Torsades de Pointesを起こす可能性が高くなる(併用によりQT時間延長作用が増強する)]。
2).フィンゴリモド塩酸塩<イムセラ、ジレニア>[併用により、Torsades de Pointes等の重篤な不整脈を生じる恐れがある(フィンゴリモド塩酸塩の投与により心拍数が低下するため、併用により不整脈を増強する恐れがある)]。
2.併用注意:
1).1a群不整脈用剤(プロカインアミド、キニジン、ジソピラミド)、3群不整脈用剤(アミオダロン経口剤、ソタロール)[本剤の作用が増強する可能性がある(動物実験で1a群薬(ジソピラミド)又は3群薬(ソタロール)との併用によって心筋活動電位持続時間の延長が増強されたことから、これらの薬剤との併用によってQT時間延長作用が増強する可能性が高く、これに伴って、心室頻拍等の催不整脈作用が発現する可能性が増大する)]。
2).プロブコール、フェノチアジン系薬剤、三環系抗欝剤、四環系抗欝剤、交感神経作動薬[本剤の作用が増強する可能性がある(QT時間延長作用が知られている薬剤との併用によってQT時間延長が増強し、これに伴って、心室頻拍等の催不整脈作用が発現する可能性が増大する)]。
3).バルデナフィル塩酸塩水和物、モキシフロキサシン塩酸塩、トレミフェンクエン酸塩[本剤の作用が増強する恐れがある(これらの薬剤でQT時間延長作用がみられているので、併用によって本剤のQT時間延長が増強する恐れがある)]。
4).利尿剤[本剤の作用が増強する可能性がある(低カリウム血症が惹起された場合、本剤のQT時間延長作用が増強する)]。

(高齢者への投与)
高齢者では慎重に投与する[高齢者では肝・腎機能が低下していることが多く、血漿中未変化体濃度の上昇又は血中半減期の延長が生じる恐れがある]。

(妊婦・産婦・授乳婦等への投与)
1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与する[動物(ラット)に50mg/kgを反復投与した場合、胎仔短尾等の催奇形作用が報告されている]。
2.授乳婦への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を避けさせる[動物(ラット)で乳汁中への移行が報告されている]。

(小児等への投与)
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない[使用経験が少ない]。

(過量投与)
1.症状:本剤の過量投与によりQT時間の過度の延長、心拍数低下又は洞停止が出現する恐れがあり、また、心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)、心室細動等の催不整脈作用が発現する場合がある。
2.処置:過量投与時に異常が認められた場合には、直ちに減量又は投与を中止するとともに心電図等で経過観察を十分に行う。また、過量投与により心室頻拍(Torsades de Pointesを含む)、心室細動等の催不整脈作用が発現した場合は、直ちにリドカインの静注、直ちに硫酸マグネシウムの静注、直ちに直流通電等適切な処置を行う。

(適用上の注意)
1.調製時:
1).溶解後は速やかに使用し、やむを得ず保存する場合、又は維持静注に供する場合、溶解後24時間を経過したものは使用しない(生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液にて溶解した液は、室温散乱光下で調製後24時間まで安定であった)。
2).次記に示す注射剤との配合で含量低下、混濁、沈殿、結晶析出、類縁物質増加等の配合変化を生じるため、これらの薬剤との混注は避ける:チオペンタールナトリウム注射剤、カンレノ酸カリウム注射剤、フロセミド注射剤、アプリンジン塩酸塩注射剤、ドパミン塩酸塩注射剤、ジアゼパム注射剤、ラニチジン塩酸塩注射剤、シチコリン注射剤、アデノシン三リン酸二ナトリウム水和物注射剤、炭酸水素ナトリウム注射液、酢酸リンゲル注射剤、プロテアミン注射剤等の高カロリー輸液用総合アミノ酸製剤。
3).次記に示す注射剤との配合で、本剤の溶解液又は調製濃度により含量低下、混濁、沈殿、結晶析出等の配合変化を生じることがあるので、これらの薬剤と混注する場合は注意する:静注用リドカイン製剤、フレカイニド酢酸塩注射剤、ヘパリンナトリウム注射剤。
<シンビット静注用50mgと静注用リドカイン製剤、フレカイニド酢酸塩製剤及びヘパリンナトリウム製剤の配合変化>
シンビット静注用50mgを生理食塩液及び5%ブドウ糖注射液で2mg/mL、5mg/mLに調製した溶液と標記の製剤を1:1で配合した3時間後までの結果を示す。
1).静注用キシロカイン2%(一般名:リドカイン塩酸塩)
(1).調製用溶解液:生理食塩液
@.調製溶液濃度:2mg/mL;変化なし。
A.調製溶液濃度:5mg/mL;結晶析出。
(2).調製用溶解液:5%ブドウ糖注射液
@.調製溶液濃度:2mg/mL;変化なし。
A.調製溶液濃度:5mg/mL;結晶析出。
2).タンボコール静注50mg(一般名:フレカイニド酢酸塩)
(1).調製用溶解液:生理食塩液
@.調製溶液濃度:2mg/mL;結晶析出。
A.調製溶液濃度:5mg/mL;結晶析出。
(2).調製用溶解液:5%ブドウ糖注射液
@.調製溶液濃度:2mg/mL;変化なし。
A.調製溶液濃度:5mg/mL;結晶析出。
3).ノボ・ヘパリン注5千単位/1万単位(一般名:ヘパリンナトリウム)
(1).調製用溶解液:生理食塩液
@.調製溶液濃度:2mg/mL;変化なし。
A.調製溶液濃度:5mg/mL;変化なし。
(2).調製用溶解液:5%ブドウ糖注射液
@.調製溶液濃度:2mg/mL;変化なし。
A.調製溶液濃度:5mg/mL;白濁。
4).ノボ・ヘパリンPF注(一般名:ヘパリンナトリウム)
(1).調製用溶解液:生理食塩液
@.調製溶液濃度:2mg/mL;結晶析出。
A.調製溶液濃度:5mg/mL;結晶析出。
(2).調製用溶解液:5%ブドウ糖注射液
@.調製溶液濃度:2mg/mL;結晶析出。
A.調製溶液濃度:5mg/mL;結晶析出。
2.投与時:
1).静脈内投与により静脈炎、注射部反応(疼痛、炎症、発赤腫脹、硬結等)、注射部膿瘍、皮膚潰瘍形成、皮下組織膿瘍が現れることがあるので、十分注意し、これらの症状が現れた場合には投与部位の変更、投与濃度の調節等適切な処置を行う。なお、血管外漏出によると考えられる静脈炎、注射部反応、注射部膿瘍、皮膚潰瘍形成、皮下組織膿瘍の症例も報告されているので、投与時には十分注意する。
2).同時に投与する薬剤によっては、本剤の溶解液又は調製濃度により、使用途上において注入ラインに結晶が析出することがあるので注意する。結晶析出を認めた場合には速やかに新しい輸液セット(三方活栓を含む)に交換するなど適切な処置を行う。

(取扱い上の注意)
使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用する。

(保管上の注意)
遮光。
このページの最初に戻る
シンビット静注用50mg
この医薬品についてもっと学ぶ!
※サイト内のページ遷移です。外部サイトには遷移しません。
「MEDCROSS」で調べる!
http://www.medcross.jp のサイトに移動します。





 
このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote