商品名

イナビル吸入粉末剤20mg 添付文書情報

一般名

ラニナミビルオクタン酸エステル水和物吸入剤

薬価

2139.90

規格

20mg 1キット

区分

製造メーカー

第一三共

販売メーカー

第一三共

薬効

   6.病原生物に対する医薬品
  62.化学療法剤
 625.抗ウイルス剤
6250.抗ウイルス剤

イナビル吸入粉末剤20mgの用法用量

  • 1.治療に用いる場合:
    • 1)成人:ラニナミビルオクタン酸エステルとして40mgを単回吸入投与する。
    • 2)小児:10歳未満の場合、ラニナミビルオクタン酸エステルとして20mgを単回吸入投与する。10歳以上の場合、ラニナミビルオクタン酸エステルとして40mgを単回吸入投与する。
  • 2.予防に用いる場合:
    • 1)成人:ラニナミビルオクタン酸エステルとして40mgを単回吸入投与する。また、20mgを1日1回、2日間吸入投与することもできる。
    • 2)小児:10歳未満の場合、ラニナミビルオクタン酸エステルとして20mgを単回吸入投与する。10歳以上の場合、ラニナミビルオクタン酸エステルとして40mgを単回吸入投与する。また、20mgを1日1回、2日間吸入投与することもできる。

<用法・用量に関連する使用上の注意>

  • 1.治療に用いる場合は、症状発現後、可能な限り速やかに投与を開始することが望ましい[症状発現から48時間を経過後に投与を開始した患者における有効性を裏付けるデータは得られていない]。
  • 2.予防に用いる場合は、次の点を注意して使用する。
    • 1)予防に用いる場合は、インフルエンザウイルス感染症患者に接触後2日以内に投与を開始する[接触から48時間を経過後に投与を開始した場合における有効性を裏付けるデータは得られていない]。
    • 2)本剤の服用開始から10日以降のインフルエンザウイルス感染症に対する予防効果は確認されていない。
  • 3.本剤は、1容器あたりラニナミビルオクタン酸エステルとして20mgを含有し、薬剤が2箇所に充填されているので、次のとおり吸入投与する。
    • 成人及び10歳以上の小児:<治療>2容器(計4箇所);<予防>1)単回投与の場合2容器(計4箇所)、2)2日間投与の場合1回あたり1容器(1回あたり2箇所)。
    • 10歳未満の小児:<治療>1容器(2箇所);<予防>1容器(2箇所)。

イナビル吸入粉末剤20mgの効能効果

A型インフルエンザウイルス感染症又はB型インフルエンザウイルス感染症の治療及びその予防。

<効能・効果に関連する使用上の注意>

  • 1.治療に用いる場合は、抗ウイルス薬の投与が全てのA型又はB型インフルエンザウイルス感染症の治療に必須ではないことを踏まえ、本剤の使用の必要性を慎重に検討する。
  • 2.予防に用いる場合は、原則として、インフルエンザウイルス感染症を発症している患者の同居家族又は共同生活者である高齢者(65歳以上)、慢性呼吸器疾患又は慢性心疾患患者、代謝性疾患患者(糖尿病等)、腎機能障害患者を対象とする。
  • 3.本剤はC型インフルエンザウイルス感染症には効果がない。
  • 4.本剤は細菌感染症には効果がない。

イナビル吸入粉末剤20mgの副作用

  • 治療:
    • 国内・海外(台湾、韓国、香港)の臨床試験において、総症例1,571例中159例(10.1%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、下痢(4.7%)、悪心(0.8%)、ALT(GPT)上昇(0.8%)、胃腸炎(0.7%)等であった[承認時]。
    • 製造販売後臨床試験において、総症例102例中14例(13.7%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、下痢(2.9%)等であった[製造販売後臨床試験終了時]。
    • 使用成績調査(調査期間:2010年11月~2011年4月)において、総症例3,542例中50例(1.4%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、下痢(0.31%)、眩暈(0.11%)、悪心(0.08%)、蕁麻疹(0.08%)、発熱(0.08%)等であった[使用成績調査終了時]。
    • 予防:国内の臨床試験において、総症例2,224例中71例(3.2%)に副作用(臨床検査値異常を含む)が認められた。主な副作用は、下痢(0.5%)、頭痛(0.4%)等であった[用法・用量追加承認時]。
  • 1.重大な副作用(頻度不明)
    • ショック、アナフィラキシー:ショック、アナフィラキシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、蕁麻疹、血圧低下、顔面蒼白、冷汗等の異常が認められた場合には適切な処置を行う。
  • 2.重大な副作用(類薬):他の抗インフルエンザウイルス薬(吸入剤)で次の重大な副作用が報告されているので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行う。
    • 1)気管支攣縮、呼吸困難。
    • 2)皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、多形紅斑。
  • 3.その他の副作用:次記の副作用が現れることがあるので、異常が認められた場合には、必要に応じ適切な処置を行う。
    • 1)過敏症:(0.1%以上)蕁麻疹、(0.1%未満)発疹、(頻度不明)紅斑、そう痒。
    • 2)消化器:(0.1%以上)下痢、胃腸炎、悪心、嘔吐、腹痛、口内炎、(0.1%未満)腹部膨満、食欲減退、腹部不快感。
    • 3)精神神経系:(0.1%以上)眩暈、頭痛。
    • 4)血液:(0.1%以上)白血球数増加。
    • 5)肝臓:(0.1%以上)ALT上昇(GPT上昇)、AST上昇(GOT上昇)、γ-GTP上昇、(0.1%未満)肝機能異常。
    • 6)泌尿器:(0.1%未満)尿蛋白。
    • 7)その他:(0.1%以上)CRP上昇、尿中ブドウ糖陽性。

イナビル吸入粉末剤20mgの使用上の注意

【警告】

  • 1.本剤の使用にあたっては、本剤の必要性を慎重に検討する。
  • 2.インフルエンザウイルス感染症の予防の基本はワクチンによる予防であり、本剤の予防使用はワクチンによる予防に置き換わるものではない。

【禁忌】

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

【慎重投与】

乳製品に対して過敏症の既往歴のある患者。

【重要な基本的注意】

  • 1.因果関係は不明であるものの、本剤を含む抗インフルエンザウイルス薬投薬後に異常行動等の精神神経症状を発現した例が報告されている。小児・未成年者については、異常行動による転落等の万が一の事故を防止するための予防的な対応として、本剤による治療が開始された後は、小児・未成年者については、①異常行動の発現の恐れがあること、②自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することについて患者・家族に対し説明を行い、なお、インフルエンザ脳症等によっても、同様の症状が現れるとの報告があるので、インフルエンザ脳症等によっても、①異常行動の発現の恐れがあること、②自宅において療養を行う場合、少なくとも2日間、保護者等は小児・未成年者が一人にならないよう配慮することについて患者・家族に対し説明を行う。
  • 2.インフルエンザウイルス感染症により気道過敏性が亢進することがあり、類薬において、吸入剤の投与後に気管支攣縮や呼吸機能低下がみられた例が報告されているので、気管支喘息及び慢性閉塞性肺疾患等の慢性呼吸器疾患の患者では、患者の状態を十分に観察しながら投与する。
  • 3.高齢者、基礎疾患(糖尿病を含む慢性代謝性疾患、慢性腎機能障害、慢性心疾患)を有する患者、あるいは免疫低下状態の患者等では本剤の使用経験が少ない。これらの患者へ投与する場合には、患者の状態を十分に観察しながら投与する。
  • 4.細菌感染症がインフルエンザウイルス感染症に合併したり、インフルエンザ様症状と混同されることがあるので、細菌感染症の場合には、抗菌剤を投与するなど適切な処置を行う。
  • 5.本剤投与後に失神やショック症状が現れたとの報告がある(この失神やショック症状はインフルエンザウイルス感染症に伴う発熱、脱水等の全身状態の悪化に加え、本剤を強く吸入したこと又は長く息を止めたことが誘因となった可能性及び本剤による可能性がある)ので、患者には使用説明書に記載されている吸入法を十分に理解させ、くつろいだ状態(例えば座位等)で吸入するよう指導し、また、このような症状が現れた場合には、患者に仰臥位をとらせ安静に保つとともに、補液を行うなど適切な処置を行う。
  • 6.本剤は、夾雑物として乳蛋白を含む乳糖水和物を使用しており、乳製品に対して過敏症の既往歴のある患者に投与した際にアナフィラキシーが現れたとの報告があるので、投与に際しては十分に注意する。

【高齢者への投与】

一般的に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を十分に観察しながら投与する(使用経験が少ない)。

【妊婦・産婦・授乳婦等への投与】

  • 1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない、また、動物実験(ラット)で胎盤通過性が報告されている]。
  • 2.授乳婦に投与する場合には授乳を避けさせる[動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが報告されている]。

【小児等への投与】

  • 1.小児に対しては、本剤を適切に吸入投与できると判断された場合にのみ投与する。
  • 2.幼児へ投与する場合には、患者の状態を十分に観察しながら投与する(使用経験が少ない)。
  • 3.低出生体重児、新生児又は乳児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

【適用上の注意】

  • 1.本剤は口腔内への吸入投与にのみ使用する。
  • 2.患者又は保護者には添付の使用説明書を渡し、空の容器によるデモンストレーションも含めて使用方法を指導する。

【その他の注意】

予防の目的で使用した場合は、保険給付されない。

【取扱い上の注意】

本剤は防湿のためアルミ包装されているので、吸入の直前にアルミ包装を開封する。

【保険給付上の注意】

本剤は、「A型又はB型インフルエンザウイルス感染症の治療」の目的で使用した場合にのみ保険給付される。

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