ウブレチド点眼液1%の用法・用量
1回1滴を1日1~2回点眼する。
ウブレチド点眼液1%の効能・効果
緑内障、調節性内斜視、重症筋無力症<眼筋型>。
ウブレチド点眼液1%の副作用
総症例383例中129例(33.7%)に副作用が認められ、主な副作用は流涙43例(11.2%)、結膜炎35例(9.1%)、結膜充血31例(8.1%)、視矇21例(5.5%)、異物感14例(3.7%)、眼圧逆上昇7例(1.8%)であった(承認時)。
- 1.眼:(5%以上)流涙、結膜炎、結膜充血、視矇、(0.1~5%未満)眼痛、眼異物感、眼圧逆上昇、*虹彩嚢腫[*:発現した場合は休薬するか、アドレナリン、フェニレフリンの点眼を行う]。
- 2.消化器:(0.1~5%未満)下痢、(頻度不明)腹痛、口渇。
- 3.皮膚:(頻度不明)発疹、皮膚乾燥。
ウブレチド点眼液1%の使用上の注意
【禁忌】
- 1.前駆期緑内障の患者[眼圧上昇を来す恐れがある]。
- 2.脱分極性筋弛緩剤投与中(スキサメトニウム)の患者。
【慎重投与】
- 1.閉塞隅角緑内障の患者(急性うっ血性緑内障又は慢性うっ血性緑内障)[眼圧上昇を来すことがあるので観察を十分に行う]。
- 2.気管支喘息の患者[気管支喘息の症状を悪化させる恐れがある]。
- 3.消化器機能亢進状態の患者[消化管機能を更に亢進させ、症状を悪化させる恐れがある]。
- 4.胃潰瘍・十二指腸潰瘍の患者[消化管機能を亢進させ潰瘍の症状を悪化させる恐れがある]。
- 5.徐脈・心臓障害のある患者[心拍数低下、心拍出量低下を起こす恐れがある]。
- 6.てんかんの患者[てんかんの症状を悪化させる恐れがある]。
- 7.パーキンソン症候群の患者[パーキンソン症候群の症状を悪化させる恐れがある]。
【相互作用】
- 1.併用禁忌:脱分極性筋弛緩剤(スキサメトニウム塩化物水和物<スキサメトニウム注「AS」、レラキシン注>)[脱分極性筋弛緩剤の作用を増強する恐れがある((1)脱分極性筋弛緩剤はコリンエステラーゼにより代謝されるため、本剤により代謝が阻害されることが考えられる、(2)本剤による直接ニコチン様作用には脱分極性筋弛緩作用がある)]。
- 2.併用注意:
- 1)副交感神経抑制剤(アトロピン硫酸塩水和物等)[相互に作用を拮抗する(本剤のムスカリン様作用と拮抗することが考えられる)]。
- 2)コリン作動薬(ベタネコール塩化物等)[相互に作用を増強する(本剤のコリン作用と相加・相乗作用が現れることが考えられる)]。
- 3)コリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル塩酸塩等)[相互に作用を増強する可能性がある(本剤のコリン作用と相加・相乗作用が現れることが考えられる)]。
【高齢者への投与】
一般に高齢者では生理機能が低下しているので注意する。
【妊婦・産婦・授乳婦等への投与】
妊婦、産婦等に対する安全性は確立していない。
【小児等への投与】
長期連用時に虹彩嚢腫が現れることがあるので、この場合は休薬するか、アドレナリン、フェニレフリンの点眼を行う。
【適用上の注意】
- 1.投与経路:点眼用にのみ使用する。
- 2.投与時:点眼に際しては原則として患者は横臥位をとり、患眼を開瞼させ結膜嚢内に点眼し、1~5分間閉瞼し、涙嚢部を圧迫させた後開瞼する。