ベタキソロール点眼液0.5%「SW」の用法・用量
通常、1回1滴、1日2回点眼する。なお、症状により適宜増減する。
ベタキソロール点眼液0.5%「SW」の効能・効果
緑内障、高眼圧症。
ベタキソロール点眼液0.5%「SW」の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 1.重大な副作用:
- 1)眼類天疱瘡、全身性エリテマトーデス、脳虚血、脳血管障害、心不全、洞不全症候群(いずれも頻度不明)。
- 2.その他の副作用:
- [1]眼:(5%以上)眼刺激症状(眼がしみる感じ、眼灼熱感、眼痛、眼異物感、眼不快感等)、(0.1~5%未満)流涙増加、羞明、霧視、眼そう痒症、眼瞼炎、結膜充血、角膜障害(角膜知覚低下、角膜炎、角膜びらん等)、(0.1%未満)眼乾燥、眼脂、(頻度不明)*眼底黄斑部浮腫・*眼底黄斑部混濁[*:無水晶体眼または眼底に病変のある患者等に長期連用した場合(定期的に視力測定、眼底検査を行うなど観察を十分に行うこと)]。
- [2]循環器:(0.1~5%未満)徐脈、低血圧。
- [3]呼吸器:(0.1%未満)喘息、(頻度不明)呼吸困難。
- [4]その他:(0.1~5%未満)めまい、頭痛、(0.1%未満)蕁麻疹、(頻度不明)不眠症、接触皮膚炎。
ベタキソロール点眼液0.5%「SW」の使用上の注意
【禁忌】
- 1.本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 2.コントロール不十分な心不全のある患者。
- 3.妊婦又は妊娠している可能性のある女性。
【重要な基本的注意】
- 1.全身的に吸収される可能性があり、β遮断剤全身投与時と同様の副作用があらわれることがあるので、留意すること。
- 2.本剤の投与を受けている患者で、全身麻酔を施す場合、過度の心機能抑制があらわれることがあるので、本剤を徐々に減量し、全身麻酔を行う前には投与を休止すること。
- 3.血圧下降することがあるので、長期投与する場合には、定期的に血圧測定を行うこと。
【合併症・既往歴等のある患者】
- 1.洞性徐脈、房室ブロック<2・3度>、心原性ショック、うっ血性心不全のある患者:症状を増悪させるおそれがある。
- 2.コントロール不十分な糖尿病のある患者:血糖値に注意すること(低血糖症状を隠蔽することがある)。
- 3.喘息、気管支痙攣、あるいはコントロール不十分な閉塞性肺疾患のある患者:喘息発作の誘発、喘息発作増悪がみられることがある。
【妊婦】
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと(動物実験で、胚死亡増加・胎仔死亡増加が報告されている)。
【授乳婦】
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験で、乳汁中へ移行することが報告されている)。
【小児等】
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
【高齢者】
一般に高齢者では生理機能が低下している。また、心血管系疾患のためにβ遮断剤の全身投与を受けている高齢者に対しては、注意すること。
【相互作用】
- 2.併用注意:
- [1]カテコールアミン枯渇剤(レセルピン等)[交感神経系に対し過剰の抑制を来すことがあり、低血圧、徐脈等があらわれる可能性があるので、観察を十分に行うなど注意する(β遮断作用を相加的に増強すると考えられる)]。
- [2]β遮断剤<全身投与>(プロプラノロール塩酸塩<全身投与>等)[眼圧下降あるいはβ遮断剤の全身的な作用が増強される可能性があるので、観察を十分に行うなど注意する(作用が相加的にあらわれると考えられる)]。
- [3]カルシウム拮抗剤(ベラパミル塩酸塩等)[房室伝導障害、左室不全、低血圧を起こす可能性があるので、観察を十分に行うなど注意する(相互に作用が増強されると考えられる)]。
【適用上の注意】
- 1.薬剤交付時の注意:患者に対し次の点に注意するよう指導すること。・ 薬剤汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。・ 点眼に際しては、原則として仰臥位をとり、患眼を開瞼して結膜嚢内に点眼し、1~5分間閉瞼して涙嚢部を圧迫させた後、開瞼すること。・ 他の点眼剤を併用する場合には、少なくとも5分以上間隔をあけてから点眼すること。・ 本剤に含まれているベンザルコニウム塩化物は、ソフトコンタクトレンズに吸着されることがあるので、点眼時はコンタクトレンズをはずし、15分以上経過後装用すること。
【その他の注意】
- 1.臨床使用に基づく情報:アレルギー性結膜炎等に罹患している患者に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
【保管上の注意】
室温保存。