エホチール注10mgの用法・用量
通常成人には、1回0.2~1mL(エチレフリン塩酸塩として2~10mg)を皮下注射、筋肉内注射又は静脈内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
エホチール注10mgの効能・効果
起立性低血圧、各種疾患若しくは状態に伴う急性低血圧又はショック時の補助治療。
エホチール注10mgの副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 2.その他の副作用:
- [1]循環器:(0.1~5%未満)心悸亢進、胸内苦悶、徐脈、血圧異常上昇、呼吸困難[徐脈は、アトロピンにより容易に回復する]。
- [2]精神神経系:(0.1~5%未満)頭痛、(0.1%未満)不眠、振戦。
- [3]過敏症:(0.1%未満)発疹。
発現頻度は再評価結果を含む。
エホチール注10mgの使用上の注意
【禁忌】
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
【重要な基本的注意】
- 1.ショックの緊急治療の原則は換気の確保、輸液及び心拍出量の増加と昇圧である。ショック時の循環動態はショックを起こした原因及び病期によって異なるので、昇圧剤の選択及び使用時期については十分注意すること。また、本剤は血圧下降等の応急処置剤として用いるべき薬剤であり、輸血又は輸液にかわるものではない。
- 2.過度の昇圧反応を起こすことがあり、急性肺水腫、不整脈、心停止等があらわれることがあるので、過量投与にならないよう注意すること。
【合併症・既往歴等のある患者】
- 1.心室性頻拍のある患者:治療上やむを得ないと判断される場合を除き、投与しないこと(刺激伝導系の促進により、症状を悪化させるおそれがある)。
- 2.高血圧の患者:血圧を上昇させるおそれがある。
- 3.重篤な動脈硬化症の患者:症状を悪化させるおそれがある。
- 4.甲状腺機能亢進症の患者:心悸亢進悪化、頻脈悪化等させるおそれがある。
- 5.心疾患のある患者:心筋酸素消費量の増大により、症状を悪化させるおそれがある。
- 6.徐脈のある患者:反射性の拍動数の増加を抑制するおそれがある。
【高齢者】
減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
【相互作用】
- 2.併用注意:
- [1]ハロゲン化吸入麻酔剤(ハロタン)[期外収縮、徐脈等があらわれることがある(ハロタン等の麻酔剤は本剤に対する心筋の感受性を高めるため、不整脈がおこりやすくなる)]。
- [2]分娩促進剤(オキシトシン、エルゴタミン)[血圧の異常上昇をきたすことがあるので、その様な場合はクロルプロマジンの静注を行う(本剤の昇圧作用と麦角アルカロイドの末梢血管収縮作用により血圧が上昇する)]。
【過量投与】
- 1.症状:過量投与時、脳内出血、肺水腫、頭痛等があらわれることがあるので、特に感受性の高い患者には注意すること。
【適用上の注意】
- 1.薬剤投与時の注意:
- 1)静脈内注射:次記の点に留意すること。・ 静脈内注射時、血圧異常上昇を来さないよう慎重に投与すること。・ 点滴静注で大量の注射液が血管外に漏出した場合、局所の虚血性壊死があらわれることがあるので、注意すること。・ 本剤により過度の血圧上昇を生じた場合には、α遮断剤(フェントールアミン等)を使用すること。
- 2)皮下・筋肉内注射:動物実験で局所充血、局所出血、局所変性等の局所障害が認められるので、皮下・筋肉内注射時、組織・神経等への影響を避けるため、次記の点に留意すること。・ 皮下・筋肉内注射時神経走行部位を避けるよう注意して注射すること。・ 皮下・筋肉内注射時、繰り返し注射する場合には、例えば左右交互に注射するなど、注射部位を変えて行うこと。なお、乳幼小児には皮下・筋肉内注射を連用しないことが望ましい。・ 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合には、直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。
【取扱い上の注意】
外箱開封後は遮光して保存すること。
【保管上の注意】
室温保存。
エホチール注10mgの成分一致薬品
成分一致薬品は見つかりませんでした。