タンニン酸アルブミン「NikP」の用法・用量
タンニン酸アルブミンとして、1日3~4gを3~4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
タンニン酸アルブミン「NikP」の効能・効果
下痢症。
タンニン酸アルブミン「NikP」の副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
- 1.重大な副作用(頻度不明)
- ショック、アナフィラキシー様症状:ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、呼吸困難、蕁麻疹、顔面浮腫などの過敏症状あるいは気管支喘息発作などの症状が発現した場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
- 2.その他の副作用(頻度不明)
- 1)長期・大量投与:肝障害[長期又は大量投与を避ける]。
- 2)消化器:便秘、食欲不振。
タンニン酸アルブミン「NikP」の使用上の注意
【禁忌】
- 1.出血性大腸炎の患者[腸管出血性大腸菌(O157など)や赤痢菌などの重篤な細菌性下痢患者では、症状の悪化、治療期間の延長を来す恐れがある]。
- 2.牛乳アレルギーのある患者[ショック又はアナフィラキシー様症状を起こすことがある]。
- 3.本剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 4.経口鉄剤投与中の患者。
【原則禁忌】
細菌性下痢患者[治療期間の延長を来す恐れがある]。
【慎重投与】
肝障害のある患者[肝障害を悪化させる恐れがある]。
【相互作用】
- 1.併用禁忌:経口鉄剤<フェロミア、フェロ・グラデュメット、インクレミンシロップ、フェルムカプセル>[併用により相互に作用が減弱することがあるので、併用をしない(鉄と結合しタンニン酸鉄となり、タンニン酸による収れん作用が減弱する)]。
- 2.併用注意:ロペラミド塩酸塩<経口>[ロペラミド塩酸塩の効果が減弱する恐れがあるので、投与間隔をあけるなど併用に注意する(本剤がロペラミド塩酸塩を吸着することが考えられる)]。
【高齢者への投与】
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
【取扱い上の注意】
- 1.アルカリにより分解する。
- 2.抱水クロラールやヨウ化物と混合すると湿潤する。
【保管上の注意】
遮光、気密容器。