エントミン注200mgの用法・用量
カルニチン塩化物として、通常成人1回200mgを、皮下、筋肉内又は静脈内に注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
エントミン注200mgの効能・効果
消化管機能低下のみられる慢性胃炎。
エントミン注200mgの副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
消化器:(頻度不明)胸やけ、嘔気[このような症状が現れた場合には、減量するなど適切な処置を行う]。
エントミン注200mgの使用上の注意
【禁忌】
- 1.過酸症のある患者[胃液分泌を亢進する]。
- 2.急性膵炎又は慢性膵炎で急性増悪がみられる患者[膵液分泌を亢進する]。
【慎重投与】
遺伝性果糖不耐症の患者[本剤の添加剤D-ソルビトールが体内で代謝されて生成した果糖が正常に代謝されず、低血糖、肝不全、腎不全等が誘発される恐れがある]。
【小児等への投与】
低出生体重児、新生児に使用する場合には十分注意する[外国において、ベンジルアルコールの静脈内大量投与(99~234mg/kg)により、中毒症状(あえぎ呼吸、アシドーシス、痙攣等)が低出生体重児に発現したとの報告がある(本剤は添加剤としてベンジルアルコールを含有している)]。
【適用上の注意】
- 1.筋肉内注射時:筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため次記の点に注意する。
- 1)筋肉内注射時神経走行部位を避けるよう注意する。
- 2)筋肉内注射時同一部位への反復注射は行わない。なお、低出生体重児、新生児、乳児、小児には特に注意する。
- 3)注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位を変えて注射する。
- 2.アンプルカット時:本品はワンポイントアンプルであるが、アンプルのカット部分をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。
【取扱い上の注意】
安定性試験:薬剤を充填したアンプルを用いた長期保存試験の結果、エントミン注200mgは通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。