沈降炭酸カルシウム「司生堂」の用法・用量
沈降炭酸カルシウムとして、通常成人1日1~3gを3~4回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
沈降炭酸カルシウム「司生堂」の効能・効果
次記疾患における制酸作用と症状の改善:胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃炎(急性胃炎・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)。
沈降炭酸カルシウム「司生堂」の副作用
- 1.代謝異常:高カルシウム血症、アルカローシス等の電解質失調が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、減量又は休薬等の適切な処置を行う。
- 2.長期・大量投与:腎結石、尿路結石が現れることがある。
- 3.消化器:悪心、便秘、下痢、また、まれに胃酸反動性分泌等の症状が現れることがある。
- 4.過敏症:そう痒感が現れることがある。
沈降炭酸カルシウム「司生堂」の使用上の注意
【禁忌】
甲状腺機能低下症又は副甲状腺機能亢進症の患者。
【慎重投与】
- 1.腎障害のある患者。
- 2.心機能障害、肺機能障害のある患者。
- 3.便秘のある患者。
- 4.高カルシウム血症の患者。
【相互作用】
- 1.テトラサイクリン系抗生物質<服用>の吸収を阻害することがあるので、同時に服用させない。
- 2.本剤の吸着作用又は消化管内・体液のpH上昇により、併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、慎重に投与する。
- 3.大量の牛乳との併用によりmilk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)が現れることがあるので、観察を十分に行い、このような症状が現れた場合には投与を中止する。
- 4.ビタミンDとの併用により高カルシウム血症が現れやすくなるので、注意する。
【保管上の注意】
気密容器。