産婦人科用イソジンクリーム5%の用法・用量
適量を外陰部及び外陰部周囲並びに腟内に塗布又は注入する。
産婦人科用イソジンクリーム5%の効能・効果
- [1]分娩時、産婦の外陰部及び外陰部周囲並びに腟の消毒。
- [2]腟検査における腟の消毒。
産婦人科用イソジンクリーム5%の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 1.重大な副作用:
- 1)ショック(0.1%未満)、アナフィラキシー(0.1%未満):呼吸困難、不快感、浮腫、潮紅、蕁麻疹等があらわれることがある。
- 2.その他の副作用:
- [1]過敏症:(0.1%未満)発疹。
- [2]皮膚・粘膜:(0.1%未満)接触皮膚炎、皮膚そう痒感・粘膜そう痒感、皮膚灼熱感・粘膜灼熱感、皮膚潰瘍。
- [3]甲状腺:(0.1%未満)血中甲状腺ホルモン値上昇(T3値上昇、T4値上昇等)あるいは血中甲状腺ホルモン値低下(T3値低下、T4値低下等)などの甲状腺機能異常。
産婦人科用イソジンクリーム5%の使用上の注意
【禁忌】
- 1.本剤に対し過敏症又はヨウ素に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 2.甲状腺機能異常のある患者[血中ヨウ素の調節ができず、甲状腺ホルモン関連物質に影響を与えるおそれがある]。
【妊婦】
妊婦または妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。ポビドンヨード製剤を妊婦の腟内に長期間使用し、新生児に一過性甲状腺機能低下があらわれたとの報告がある。
【授乳婦】
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。本剤を腟内に使用し、乳汁中の総ヨウ素値が一過性に上昇したとの報告がある。
【小児等】
ポビドンヨード製剤を新生児に使用し、一過性甲状腺機能低下を起こしたとの報告がある。
【臨床検査結果に及ぼす影響】
酸化反応を利用した潜血試験において、本剤が検体に混入すると偽陽性を示すことがある。
【適用上の注意】
- 1.薬剤使用時の注意:
- 1)本剤の使用時にはよく振盪すること。
- 2)分娩後なるべく早く新生児の洗眼、沐浴を行い、付着した本剤を洗い流すこと。
- 3)眼に入らないように注意する(入った場合には、水でよく洗い流す)。
- 4)本剤の基剤として使用されている油脂性成分は、コンドーム等の避妊用ラテックスゴム製品の品質を劣化・破損する可能性があるため、これらとの接触を避けさせること。
【その他の注意】
- 1.臨床使用に基づく情報:本剤を腟内に使用し、血中総ヨウ素値が一過性に上昇及び血中無機ヨウ素値が一過性に上昇したとの報告がある。
【取扱い上の注意】
直射日光を避けて保存すること。
【保管上の注意】
室温保存。