ステリクロンW液0.05の用法・用量
- 1.皮膚の創傷部位の消毒、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒:クロルヘキシジングルコン酸塩として0.05%水溶液を用いる。
- 2.結膜嚢の洗浄・消毒:クロルヘキシジングルコン酸塩として0.05%以下の水溶液を用いる。
- 3.産婦人科・泌尿器科における外陰・外性器の皮膚消毒:クロルヘキシジングルコン酸塩として0.02%水溶液を用いる。
ステリクロンW液0.05の効能・効果
- 1.皮膚の創傷部位の消毒、手術室・病室・家具・器具・物品などの消毒。
- 2.結膜嚢の洗浄・消毒。
- 3.産婦人科・泌尿器科における外陰・外性器の皮膚消毒。
ステリクロンW液0.05の副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
- 1.重大な副作用
- ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明):ショック、アナフィラキシーが現れることがあるので観察を十分に行い、血圧低下、蕁麻疹、呼吸困難等が現れた場合は、直ちに使用を中止し、適切な処置を行う。
- 2.その他の副作用(頻度不明)
- 過敏症:発疹・発赤・蕁麻疹等[このような症状が現れた場合には、直ちに使用を中止し、再使用しない]。
ステリクロンW液0.05の使用上の注意
【禁忌】
- 1.クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
- 2.脳、脊髄、耳(内耳、中耳、外耳)[聴神経及び中枢神経に対して直接使用した場合は、難聴、神経障害を来すことがある]。
- 3.膣、膀胱、口腔等の粘膜面[クロルヘキシジン製剤の前記部位への使用により、ショック、アナフィラキシーの症状の発現が報告されている]。
【慎重投与】
- 1.薬物過敏症の既往歴のある患者。
- 2.喘息等のアレルギー疾患の既往歴、家族歴のある患者。
【重要な基本的注意】
- 1.ショック、アナフィラキシー等の反応を予測するため、使用に際してはクロルヘキシジン製剤に対する過敏症の既往歴、薬物過敏体質の有無について十分な問診を行う。
- 2.本剤は濃度に注意して使用する。
- 3.結膜嚢等特に敏感な組織に使用しなければならない場合には、濃度に注意し、使用後滅菌精製水で水洗する。
- 4.本剤を希釈して使用する場合は、調製後滅菌処理する。
【適用上の注意】
- 1.投与経路:外用にのみ使用する。
- 2.使用時:
- 1)血清、膿汁等の有機性物質は殺菌作用を減弱させるので、濃度、消毒時間等に十分注意する。
- 2)石鹸類は本剤の殺菌作用を減弱させるので、予備洗浄に用いた石鹸分を十分に洗い落としてから使用する。
- 3)溶液の状態で長時間皮膚と接触させた場合に皮膚化学熱傷を起こしたとの報告があるので、注意する。
- 3.調製方法:綿球・ガーゼ等は、本剤を吸着するので、これらを希釈溶液に浸漬して用いる場合には、有効濃度以下とならないように注意する。
- 4.器具等材質:器具類の消毒に使用する本剤の希釈水溶液には、必要に応じ防錆剤として亜硝酸ナトリウムを1g/L添加する。
【その他の注意】
クロルヘキシジングルコン酸塩製剤の投与により、ショック症状を起こした患者のうち、数例について、血清中にクロルヘキシジンに特異的なIgE抗体が検出されたとの報告がある。
【取扱い上の注意】
- 1.注意:
- 1)希釈水溶液を調製する場合は、滅菌精製水を使用して滅菌することが望ましい。(高圧蒸気滅菌を行う場合は115℃30分、121℃20分、126℃15分で滅菌処理できる)。
- 2)本剤の付着した白布を直接、次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系漂白剤で漂白すると、褐色のシミを生じることがあるので、漂白剤としては過炭酸ナトリウム等の酸素系漂白剤が適当である。
- 2.安定性試験:最終包装製品を用いた加速試験(40℃、75%RH、6カ月)の結果、通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
【保管上の注意】
気密容器、遮光。