スクラビイン4%液の用法・用量
- 1.術前、術後の術者の手指消毒の場合:手指及び前腕部を水でぬらし、本剤約5mLを手掌にとり、1分間洗浄後、流水で洗い流し、更に本剤約5mLで2分間洗浄を繰り返し、同様に洗い流す。
- 2.1.以外の医療従事者の手指消毒の場合:手指を水でぬらし、本剤約2.5mLを手掌にとり、1分間洗浄後、流水で洗い流す。
スクラビイン4%液の効能・効果
医療施設における医師、看護師等の医療従事者の手指消毒。
スクラビイン4%液の副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
- 1.重大な副作用
- ショック(0.1%未満)、アナフィラキシー(頻度不明):ショック、アナフィラキシーが現れることがあるので観察を十分に行い、血圧低下、蕁麻疹、呼吸困難等が現れた場合は、直ちに使用を中止し、適切な処置を行う。
- 2.その他の副作用:次のような副作用が認められた場合には使用を中止する。
- 過敏症:(0.1~5%未満)発疹等。
スクラビイン4%液の使用上の注意
【禁忌】
クロルヘキシジン製剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
【慎重投与】
薬物過敏体質の者。
【重要な基本的注意】
ショック、アナフィラキシー等の反応を予測するため、使用に際してはクロルヘキシジン製剤に対する過敏症の既往歴、薬物過敏体質の有無について十分な問診を行う。
【適用上の注意】
- 1.投与経路:手指消毒以外の目的には使用しない。
- 2.使用時:
- 1)本剤の使用中に誤って眼に入らないように注意する(眼に入った場合には、直ちによく水洗する)。
- 2)溶液の状態で長時間皮膚と接触させた場合に皮膚化学熱傷を起こしたとの報告があるので、注意する。
【その他の注意】
クロルヘキシジングルコン酸塩製剤の投与によりショック症状を起こした患者のうち数例について、血清中にクロルヘキシジンに特異なIgE抗体が検出されたとの報告がある。
【取扱い上の注意】
- 1.注意:
- 1)経口投与しない。誤飲した場合には、牛乳、生卵、ゼラチン等を用いて、胃洗浄を行うなど適切な処置を行う。
- 2)本剤は希釈せず、原液のまま使用する。
- 3)本剤の付着した白布を次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系漂白剤で漂白すると、褐色のシミができることがあるので、漂白には過炭酸ナトリウム等の酸素系漂白剤が適当である。
- 2.安定性試験:加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、本製剤は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
【保管上の注意】
遮光・密栓。