オラブリス洗口用顆粒11%の用法・用量
〈毎日法〉
通常フッ化ナトリウムとして0.05~0.1%溶液5~10mLを用い、1日1回食後又は就寝前に洗口する。
〈週1回法〉
通常フッ化ナトリウムとして0.2%溶液5~10mLを用い、週1回食後又は就寝前に洗口する。
〈洗口方法〉
薬液を口に含み、約30秒間薬液が十分に歯面にゆきわたるように含み洗いさせる。次に薬液を十分に吐き出させる。1回に口に含む液量は、年齢等による口腔の大きさを考慮して定めるが、通常未就学児で5mL、学童以上で7~10mLが適当である。
【用法及び用量に関連する注意】
- 1.洗口液の調製法:本剤は易溶性顆粒であり、水を加えて軽くふりまぜることにより容易に溶解して微かにピンク色の洗口液となる。
- 1)洗口液の調製:
- [1]本剤1包1.5g、毎日法(水の量300mL)の場合:洗口液のフッ化ナトリウム濃度0.055%、フッ化物イオン濃度約250ppm、1mL中のフッ化ナトリウム量0.55mg。
- [2]本剤1包1.5g、毎日法(水の量167mL)の場合:洗口液のフッ化ナトリウム濃度0.099%、フッ化物イオン濃度約450ppm、1mL中のフッ化ナトリウム量0.99mg。
- [3]本剤1包1.5g、週1回法(水の量83mL)の場合:洗口液のフッ化ナトリウム濃度0.199%、フッ化物イオン濃度約900ppm、1mL中のフッ化ナトリウム量1.99mg。
- [4]本剤1包6g、週1回法(水の量332mL)の場合:洗口液のフッ化ナトリウム濃度0.199%、フッ化物イオン濃度約900ppm、1mL中のフッ化ナトリウム量1.99mg。
- 1)洗口液の調製:
オラブリス洗口用顆粒11%の効能・効果
齲蝕の予防。
オラブリス洗口用顆粒11%の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には使用を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 2.その他の副作用:過敏症:(頻度不明)蕁麻疹、発疹、湿疹、腫脹、発赤、ピリピリ感。
オラブリス洗口用顆粒11%の使用上の注意
【重要な基本的注意】
歯科医師の指導により使用すること。
【妊婦】
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ使用すること。
【授乳婦】
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
【過量投与】
- 1.急性中毒:誤って飲用し、嘔吐、腹痛、下痢などの急性中毒症状を起こした場合には、牛乳、グルコン酸カルシウムなどのカルシウム剤を応急的に服用させ、医師の診療を受けさせること。
- 2.慢性中毒:歯の形成期~萌出期にあたる6歳未満の小児が繰返し誤飲した場合、フッ化物の過量摂取による斑状歯が発現する可能性がある。
【適用上の注意】
- 1.薬剤調製時の注意:
- 1)オラブリス洗口用顆粒11%の溶解・洗口液の保存にはプラスチック製容器を使用すること(ガラス製品はフッ化物によって腐食する)。
- 2.薬剤交付時の注意:
- 1)使用に際しては間違いなく洗口ができることを確認してから使用させる(洗口ができない場合には、水で洗口を練習させる)。飲み込むおそれのある幼・小児には使用しないこと。
- 2)飲み込まないようよく指導すること。
- 3)顆粒のままでは劇薬であるので、必ず洗口液をつくり使用するよう指導すること。また、指定した使用量を守るよう指導すること。
- 4)使用方法(洗口液の作り方、洗口方法)については十分に保護者に対して説明し、家庭での幼・小児の洗口は保護者の監督下で行わせること。
- 5)洗口の方法:
- (1)調製した洗口液から1回量を量り取る。
- (2)口に含み、約30秒間洗口液が十分に歯面にゆきわたるように、口を閉じ頬を動かす「ブクブクうがい」を行う(添付文書の洗口図参照)。
- (3)洗口は、嚥下を避ける目的で、下を向いて行う(添付文書の洗口図参照)。
- 6)洗口時の注意:
- (1)洗口の前には、歯をみがくか、水で口をすすぐこと。
- (2)洗口液1回の量は一度で口に含むこととし、口に含めなかった洗口液は捨てること。
- (3)洗口後の洗口液は十分に吐き出すこと。
- (4)洗口後30分間はうがいや飲食物をとらないようにすること。
- 7)洗口液は使用後すぐにフタを閉めること。
- 8)洗口液は出来るだけ清潔ですずしい所に保管する。
- 9)本剤及びその洗口液は子供の手の届かない所に保管すること。
- 10)洗口液の外観に変化が見られた場合には、その洗口液は捨て、よく洗った容器に新しい洗口液を作ること。
【保険給付上の注意】
本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。
【保管上の注意】
室温保存。