フォリアミン注射液の用法・用量
葉酸として、通常成人1回15mgを1日1回、皮下または、筋肉内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
フォリアミン注射液の効能・効果
- (1)葉酸欠乏症の予防および治療。
- (2)葉酸の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)。
- (3)吸収不全症候群(スプルーなど)。
- (4)悪性貧血の補助療法。
- (5)次記疾患のうち、葉酸欠乏または葉酸代謝障害が関与すると推定される場合:栄養性貧血、妊娠性貧血、小児貧血、抗けいれん剤投与に起因する貧血、抗マラリア剤投与に起因する貧血。
- (6)アルコール中毒および、肝疾患に関連する大赤血球性貧血。
- (7)再生不良性貧血。
- (8)顆粒球減少症。
- 5.の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきではない。
フォリアミン注射液の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 2.その他の副作用:
- [1]過敏症:(頻度不明)紅斑、そう痒感、全身倦怠等。
- [2]消化器:(頻度不明)食欲不振、悪心等。
- [3]その他:(頻度不明)浮腫、体重減少。
フォリアミン注射液の使用上の注意
【重要な基本的注意】
- 1.本剤を悪性貧血の患者に投与すると、血液状態は改善するが、神経症状に効果がないので、悪性貧血の患者に投与する場合はビタミンB12製剤と併用すること。なお、診断の確立していない悪性貧血の患者の場合、血液状態の改善により悪性貧血を隠蔽し、診断及び治療に影響を与えるので注意すること。
【適用上の注意】
- 1.薬剤投与時の注意:
- 1)筋肉内注射時:組織・神経等への影響を避けるため、次の点に注意すること。・ 筋肉内注射はやむを得ない場合にのみ必要最小限に行うこと。なお、筋肉内注射時同一部位への反復注射は行わないこと。また、低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児には特に注意すること。・ 筋肉内注射時神経走行部位を避けるよう注意すること。・ 注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。
【取扱い上の注意】
外箱開封後は遮光して保存すること。
【保管上の注意】
室温保存。