テルモ糖注5%(5% 250mL 1袋)の用法・用量
水補給、薬物・毒物中毒、肝疾患には1回5%液500~1000mLを静脈内注射する。
点滴静注する場合の速度は、ブドウ糖として0.5g/kg/hr以下とする。
注射剤の溶解希釈には適量を用いる。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
テルモ糖注5%(5% 250mL 1袋)の効能・効果
- 1.脱水症特に水欠乏時の水補給。
- 2.薬物中毒・毒物中毒。
- 3.肝疾患。
- 4.注射剤の溶解希釈剤。
テルモ糖注5%(5% 250mL 1袋)の副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度については文献等を参考にした。
大量・急速投与による障害:(頻度不明)電解質喪失。
テルモ糖注5%(5% 250mL 1袋)の使用上の注意
【禁忌】
低張性脱水症の患者[低張性脱水症が悪化する恐れがある]。
【慎重投与】
- 1.カリウム欠乏傾向のある患者[低カリウム血症が誘発される恐れがある]。
- 2.糖尿病の患者[高血糖が悪化又は誘発される恐れがある]。
- 3.尿崩症の患者[水、電解質異常が悪化又は誘発される恐れがある]。
- 4.腎不全の患者[腎不全病態が悪化する恐れがある]。
【高齢者への投与】
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
【適用上の注意】
投与経路:皮下大量投与により血漿中から電解質が移動して循環不全を招く恐れがあるので皮下投与しない。
【取扱い上の注意】
- 1.使用前の注意:
- 1)内容液が漏れている場合や、内容液に混濁・浮遊物等の異常が認められるときは使用しない。
- 2)排出口をシールしているフィルムがはがれているときは使用しない。
- 2.調製時の注意:
- 1)使用時には排出口をシールしているフィルムをはがす。
- 2)注射針は、無菌的操作により、ゴム栓の刻印部にまっすぐ刺通する(斜めに刺すと、ゴム栓や排出口内壁の削り片が薬液中に混入したり、容器を刺通し液漏れの原因となったりすることがある)。
- 3)薬剤を配合するときには、よく転倒混和し、配合変化に注意する。
- 3.投与時の注意:
- 1)本品に通気針(エア針)は不要である。
- 2)輸液セット等のびん針を接続する際は、ゴム栓の刻印部にまっすぐ刺通する。
- 3)連結管を用いた2バッグ以上の連続投与は原則として行わない。
- 4.ソフトバッグの取扱い上の注意:
- 1)本品は軟らかいプラスチックのバッグなので、鋭利なもの等で傷つけない(液漏れの原因となる)。
- 2)包装袋より取り出したまま保管すると、内容液が蒸散する可能性があるので、速やかに使用するか包装袋に戻し封をする。
- 3)容器の目盛りは目安として使用する。
- 5.安定性試験:加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。