キシリトール注20%「NP」の用法・用量
キシリトールとして、通常、成人1日2~50gを1~数回に分けて静脈内注射又は点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、キシリトールとして1日量100gまでとする。点滴静注する場合、その速度はキシリトールとして0.3g/kg/hr以下とすること。
キシリトール注20%「NP」の効能・効果
糖尿病及び糖尿病状態時の水補給・エネルギー補給。
キシリトール注20%「NP」の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 2.その他の副作用:大量・急速投与:(頻度不明)電解質喪失、肝障害、腎障害。
キシリトール注20%「NP」の使用上の注意
【禁忌】
低張性脱水症の患者[本症はナトリウムの欠乏により血清の浸透圧が低張になることによって起こるので、このような患者に本剤を投与すると、水分量を増加させることになり、症状が悪化するおそれがある]。
【重要な基本的注意】
高濃度液投与の急激な中止により、低血糖を起こすおそれがある。
【合併症・既往歴等のある患者】
- 1.尿崩症の患者:水分、電解質等に影響を与えるため、症状が悪化するおそれがある。
【腎機能障害患者】
腎機能障害患者:キシリトールの大量を急速投与すると腎障害があらわれるおそれがある。
【肝機能障害患者】
肝機能障害患者:キシリトールの大量を急速投与すると肝障害があらわれるおそれがある。
【妊婦】
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
【授乳婦】
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
【小児等】
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
【高齢者】
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
【適用上の注意】
- 1.薬剤投与時の注意:
- 1)皮下大量投与により、血漿中から電解質が移動して循環不全を招くおそれがあるので、皮下投与しないこと。
- 2)ゆっくり静脈内に投与すること。
【その他の注意】
- 1.臨床使用に基づく情報:キシリトールの大量を急速投与すると、腎にシュウ酸カルシウム沈着、脳にシュウ酸カルシウム沈着が認められたとの報告がある。
【保管上の注意】
室温保存。