テルモ生食(テルモ)の用法・用量
〈注射〉
- (1)通常20~1000mLを皮下、静脈内注射又は点滴静注する。
- なお、年齢、症状により適宜増減する。
- (2)適量をとり注射用医薬品の希釈、溶解に用いる。
- 〈外用〉
- (1)皮膚、創傷面、粘膜の洗浄、湿布に用いる。
- (2)含そう、噴霧吸入に用いる。
〈その他〉
医療用器具の洗浄に用いる。
テルモ生食(テルモ)の効能・効果
〈注射〉
細胞外液欠乏時、ナトリウム欠乏時、クロール欠乏時、注射剤の溶解希釈剤。
〈外用〉
皮膚、創傷面、粘膜の洗浄・湿布、含そう・噴霧吸入剤として気管支粘膜洗浄・喀痰排出促進。
〈その他〉
医療用器具の洗浄。
テルモ生食(テルモ)の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 2.その他の副作用:大量・急速投与:(頻度不明)血清電解質異常、うっ血性心不全、浮腫、アシドーシス。
テルモ生食(テルモ)の使用上の注意
【合併症・既往歴等のある患者】
- 1.心臓機能障害、循環器系機能障害のある患者:循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。
【腎機能障害患者】
腎機能障害患者:水分、塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
【高齢者】
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
【適用上の注意】
- 1.全般的な注意:
- 1)使用時には、感染に対する配慮をすること。
- 2)注射針や輸液セットのびん針は、ゴム栓の刻印部(○印)に垂直にゆっくりと刺すこと(斜めに刺した場合、削り片の混入及び液漏れの原因となるおそれがある)、また、針は同一箇所に繰り返し刺さないこと。
- 2.薬剤調製時の注意:
- 1)薬剤を配合する場合には、配合変化に注意すること。
- 2)注射剤の溶解希釈剤として使用する場合は、生理食塩液が適切であることを確認すること。
- 3.薬剤投与時の注意:
- 1)ゆっくり静脈内に投与すること。
- 2)原則として、連結管を用いたタンデム方式による投与は行わないこと(輸液セット内に空気が流入するおそれがある)。
- 3)容器の目盛りは目安として使用すること。
- 4)残液は使用しないこと。
【取扱い上の注意】
- 1.液漏れの原因となるので、強い衝撃や鋭利なものとの接触等を避けること。
- 2.包装袋より取り出したまま保管すると、薬液が蒸散する可能性があるので、速やかに使用するか包装袋に戻し封をすること。
- 3.次の場合には使用しないこと。・ 包装袋内や容器表面に水滴や結晶が認められる場合には使用しないこと。・ 容器から薬液が漏れている場合には使用しないこと。・ 性状その他薬液に異状が認められる場合には使用しないこと。・ ゴム栓部のシールがはがれている場合には使用しないこと。
【保管上の注意】
室温保存。