大塚生食注(50mL 1瓶)の用法・用量
- 1.注射:
- 1)20~1000mLを皮下、静脈内注射又は点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- 2)適量をとり注射用医薬品の希釈、溶解に用いる。
- 2.外用:
- 1)皮膚、創傷面、粘膜の洗浄、湿布に用いる。
- 2)含嗽、噴霧吸入に用いる。
- 3.その他:医療用器具の洗浄に用いる。
大塚生食注(50mL 1瓶)の効能・効果
- 1.注射:細胞外液欠乏時、ナトリウム欠乏時、クロル欠乏時、注射剤の溶解希釈剤。
- 2.外用:皮膚・創傷面・粘膜の洗浄・湿布、含嗽・噴霧吸入剤として気管支粘膜洗浄・喀痰排出促進。
- 3.その他:医療用器具の洗浄。
大塚生食注(50mL 1瓶)の副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行う。
大量・急速投与:大量を急速投与すると、血清電解質異常、うっ血性心不全、浮腫、アシドーシスを起こすことがある(第一次再評価結果その13、1977年)。
大塚生食注(50mL 1瓶)の使用上の注意
【慎重投与】
- 1.心臓機能障害、循環器系機能障害のある患者[循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ、症状が悪化する恐れがある]。
- 2.腎障害のある患者[水分、塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化する恐れがある]。
【高齢者への投与】
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速度を緩徐にし、減量するなど注意する。
【適用上の注意】
- 1.調製時:注射剤の溶解・希釈液として使用する場合は、生理食塩液が適切であることを確認する。
- 2.投与前:
- 1)投与に際しては、感染に対する配慮をする(患者の皮膚や器具消毒)。
- 2)寒冷期には体温程度に温めて使用する。
- 3)開封後直ちに使用し、残液は決して使用しない。
- 3.投与時:ゆっくり静脈内に投与する。
【取扱い上の注意】
- 1.注射針はゴム栓の○印にまっすぐ刺す(斜めに刺すと注射針が容器頚部を貫通し、液漏れの原因となることがある)。
- 2.包装内に水滴が認められるものや内容液が着色又は混濁しているものは使用しない。
- 3.容器の液目盛りはおよその目安として使用する。