10%食塩注シリンジ「NIG」の用法・用量
電解質補給の目的で、輸液剤などに添加して必要量を静脈内注射又は点滴静注する。
10%食塩注シリンジ「NIG」の効能・効果
ナトリウム欠乏時の電解質補給。
10%食塩注シリンジ「NIG」の副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
大量投与:(頻度不明)高ナトリウム血症、うっ血性心不全、浮腫。
10%食塩注シリンジ「NIG」の使用上の注意
【慎重投与】
- 1.心臓機能障害、循環器系機能障害のある患者[塩化ナトリウムを負荷することから心臓に負担をかけ、症状が悪化する恐れがある]。
- 2.腎障害のある患者[塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化する恐れがある]。
【高齢者への投与】
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、投与速度を緩徐にし、減量するなど注意する。
【適用上の注意】
- 1.ブリスター包装開封後直ちに使用し、使用後の残液は決して使用しない。
- 2.調製方法:本剤は希釈して使用する。
- 3.投与前:投与に際しては、感染に対する配慮をする(患者の皮膚や器具消毒)。
- 4.適用:本剤は、透析回路等の体外循環回路の高圧条件下で使用しない[高圧条件下ではプランジャーを斜めに押す恐れがあり、プランジャーを斜めに押すとガスケットが変形し薬液及び血液がガスケットの部分から漏出する恐れがある]。
【取扱い上の注意】
- 1.シリンジの使用方法:
- 1)本剤はシリンジポンプでは使用しない。
- 2)ブリスター包装は使用直前まで開封しない。
- 3)シリンジが破損する恐れがあるため、強い衝撃を避ける。
- 4)ブリスター包装から取り出す際、プランジャーを持って引き出さない。
- 5)薬液が漏れている場合や、薬液に混濁や浮遊物等の異常が認められるときは使用しない。
- 6)シリンジに破損等の異常が認められるときは使用しない。
- 7)輸送中の振動等でプランジャーが緩む場合があるため、緩みを確認の上、巻き締め仕直して使用する。
- 8)シリンジ先端のゴム栓を外した後、シリンジ先端部に触れない。
- 9)開封後の使用は1回限りとし、使用後の残液は容器とともに速やかに廃棄する。
- 10)シリンジの再滅菌・再使用はしない。
- 11)注射針等を接続する場合は誤刺に注意し、しっかりと固定する。
- 2.安定性試験結果の概要:加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、10%食塩注シリンジ「NIG」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
【シリンジの使用方法】
- 1.ブリスター包装を開封し、シリンジ本体側から取り出す。
<注意>
- 1)ブリスター包装は使用直前まで開封しない。
- 2)プランジャーを持って引き出さない。
- 3)輸送中の振動等でプランジャーが緩む場合がある。緩みがある場合は、プランジャーを巻き締め仕直して使用する。
- 2.ゴム栓を回しながら引き抜く。
<注意>
ゴム栓取り外しの際、ゴム栓の先端部をつまみ、シリンジ先端部(針装着部)に指が触れないようにする(誤って指が触れてしまった場合は使用しない)。
- 3.ゴム栓を外したら直ちに注射針等を接続し、使用する。