ポルトラック原末の用法・用量
通常、成人にはラクチトール水和物として1日量18~36gを3回に分けて用時、水に溶解後経口投与する。なお、本剤の投与により下痢が惹起されることがあるので、初回投与量は1日量18gとして漸増し、便通状態として1日2~3回程度の軟便がみられる量を投与する。ただし、1日量36gを超えないこととする。
【用法及び用量に関連する注意】
- 1.水様便があらわれた場合には、減量又は投与を一時中止すること。
ポルトラック原末の効能・効果
非代償性肝硬変に伴う高アンモニア血症。
ポルトラック原末の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
- 2.その他の副作用:
- [1]消化器:(1~5%未満)下痢、(1%未満)悪心・嘔吐、腹部膨満、腹痛、放屁、排便回数増加、食欲不振。
- [2]皮膚:(1%未満)皮膚そう痒感。
- [3]肝臓:(1%未満)LDH上昇。
- [4]血液:(1%未満)ヘモグロビン減少、好酸球増多。
- [5]その他:(1%未満)倦怠感。
発現頻度は使用成績調査を含む。
ポルトラック原末の使用上の注意
【禁忌】
- 1.ガラクトース血症の患者[分子中にガラクトース骨格を含むため、腸内細菌により分解されてガラクトースが生成されるおそれがある]。
【妊婦】
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
【授乳婦】
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁中に移行することが認められている)。
【小児等】
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
【高齢者】
少量(例えば1回6g)から投与を開始するなど患者の状態を観察しながら、慎重に投与すること(生理機能が低下していることが多く、副作用があらわれやすい)。
【相互作用】
- 2.併用注意:α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース、ミグリトール)[消化器系副作用が増強される可能性がある]。
【取扱い上の注意】
- 1.溶解後、24時間安定であることが確認されている。
- 2.保存条件(高温等)により固結が生じる場合があるが、品質に影響はない。
【保管上の注意】
室温保存。
ポルトラック原末の成分一致薬品
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