アルギメート点滴静注10%の用法・用量
L-アルギニンL-グルタミン酸塩として、通常成人1日2~20gを1~数回に分けて点滴静脈内注射する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
【用法及び用量に関連する注意】
200mLを1時間以上かけて点滴静脈内注射をすること。
アルギメート点滴静注10%の効能・効果
高アンモニア血症。
アルギメート点滴静注10%の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 2.その他の副作用:
- [1]消化器:(頻度不明)悪心・嘔吐等。
- [2]循環器:(頻度不明)動悸、胸部不快感。
- [3]精神神経系:(頻度不明)しびれ感、顔面つっぱり感、熱感、頭痛等。
アルギメート点滴静注10%の使用上の注意
【腎機能障害患者】
- 1)重篤な腎障害のある患者:アミノ酸の代謝産物である尿素等が滞留し、症状が悪化するおそれがある。
【妊婦】
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
【授乳婦】
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
【小児等】
小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。
【高齢者】
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
【相互作用】
- 2.併用注意:
- [1]全身麻酔剤(バルビツール酸類)[アンモニアを産生したり、アンモニア代謝排泄を抑制する可能性がある(肝におけるアンモニア代謝を阻害することがある)]。
- [2]イソニアジド[アンモニアを産生したり、アンモニア代謝排泄を抑制する可能性がある(血中アンモニア濃度を増大させることを示唆する報告がある)]。
- [3]イオン交換樹脂製剤[アンモニアを産生したり、アンモニア代謝排泄を抑制する可能性がある(アンモニア毒性を増悪するといわれているが詳細は不明である)]。
- [4]利尿剤(チアジド系利尿剤)[アンモニアを産生したり、アンモニア代謝排泄を抑制する可能性がある(血中カリウム値の低下により代償的にアンモニアの上昇が生じるとの説がある)]。
【適用上の注意】
- 1.全般的な注意:針は、ゴム栓の刻印部(凹部)に垂直にゆっくりと刺すこと(斜めに刺した場合、削り片の混入及び液漏れの原因となるおそれがある)、また、針は同一箇所に繰り返し刺さないこと。
- 2.薬剤投与時の注意:
- 1)原則として、連結管を用いたタンデム方式による投与は行わないこと(輸液セット内に空気が流入するおそれがある)。
- 2)容器の目盛りは目安として使用すること。
- 3)残液は使用しないこと。
【取扱い上の注意】
- 1.液漏れの原因となるので、強い衝撃や鋭利なものとの接触等を避けること。
- 2.次の場合には使用しないこと。・ 外袋内や容器表面に水滴や結晶が認められる場合には使用しないこと。・ 容器から薬液が漏れている場合には使用しないこと。・ 性状その他薬液に異状が認められる場合には使用しないこと。・ ゴム栓部のシールがはがれている場合には使用しないこと。
【保管上の注意】
室温保存。