5-FU軟膏5%協和の用法・用量
本剤適量を1日1~2回患部に塗布する。原則として閉鎖密封療法(ODT)を行うのが望ましい。
5-FU軟膏5%協和の効能・効果
皮膚悪性腫瘍(有棘細胞癌、基底細胞癌、皮膚附属器癌、皮膚転移癌、ボーエン病、パジェット病、放射線角化腫、老人性角化腫、紅色肥厚症、皮膚細網症、悪性リンパ腫の皮膚転移)。
5-FU軟膏5%協和の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 1.重大な副作用:
- 1)皮膚塗布部の激しい疼痛(頻度不明):皮膚塗布部の激しい疼痛が認められた場合にはステロイド軟膏を併用するか投与を中止すること。
- 2.その他の副作用:皮膚:(5%以上)皮膚色素沈着、発赤、局所の出血傾向、(0.1~5%未満)爪変形、皮膚炎、(頻度不明)光線過敏症、爪変色。発現頻度は1976年4月までの副作用頻度調査を含む。
5-FU軟膏5%協和の使用上の注意
【妊婦】
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、投与しないことが望ましい(静脈内投与による動物実験(ラット、マウス)で多指症、口蓋裂等の催奇形作用が報告されている)。
【授乳婦】
授乳しないことが望ましい。
【小児等】
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
【適用上の注意】
- 1.薬剤塗布時の注意:
- 1)眼には接触させないこと。粘膜周辺に使用する場合には慎重に行うこと。
- 2)手で塗布する場合には塗布後直ちに手を洗うこと。
- 3)塗布部はなるべく日光にあたらないようにすること。
【その他の注意】
- 1.臨床使用に基づく情報:フルオロウラシルの異化代謝酵素であるジヒドロピリミジンデヒドロゲナーゼ欠損(DPD欠損)等の患者がごくまれに存在し、このような患者にフルオロウラシル系薬剤を投与した場合、投与初期に重篤な副作用(口内炎、下痢、血液障害、神経障害等)が発現するとの報告がある。
【保管上の注意】
室温保存。