キドニーシンチキットの用法・用量
〈調製法〉
本品を冷蔵庫から取り出し、約5分間放置して室温にもどす。本品1バイアルあたり、日本薬局方過テクネチウム酸ナトリウム(99mTc)注射液2~9mLを無菌的に加える。振とうして内容物を溶解し、室温に10分間放置することによりジメルカプトコハク酸テクネチウム(99mTc)注射液を得る。
〈腎シンチグラフィ〉
通常、成人にはテクネチウム-99mとして37~185MBqを肘静脈に注射し、1時間以上の経過を待って、被検部をガンマカメラ又はスキャンナで撮影することにより、腎シンチグラムをとる。投与量は、年齢、体重により適宜増減する。
キドニーシンチキットの効能・効果
腎シンチグラムによる腎疾患の診断。
キドニーシンチキットの副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 2.その他の副作用:
- [1]過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒感。
- [2]循環器:(頻度不明)血圧低下。
- [3]その他:(頻度不明)気分不良。
キドニーシンチキットの使用上の注意
【重要な基本的注意】
診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。
【妊婦】
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
【授乳婦】
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
【小児等】
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
【高齢者】
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。
【適用上の注意】
- 1.薬剤調製時の注意:
- 1)調製中の術者への被曝を軽減するため、調製は注意深く、かつ迅速に行うこと。
- 2)調製後はなるべく早く使用すること。
【保管上の注意】
2~8℃。