商品名

ベンゾダイン注 添付文書情報

ベンゾダイン注の用法用量

通常、成人には本剤167MBqを静脈内投与し、投与後約3時間に頭部のシンチグラムを得る。投与量は、年齢、体重により適宜増減するが、最大222MBqまでとする。

ベンゾダイン注の効能効果

外科的治療が考慮される部分てんかん患者におけるてんかん焦点の診断。

ベンゾダイン注の副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 2.その他の副作用:
    • [1]過敏症:(頻度不明)注射部位紅斑。
    • [2]呼吸器:(1~5%未満)息詰まり感。
    • [3]肝臓:(頻度不明)AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、γ-GTP上昇、LDH上昇。
    • [4]腎臓:(5%以上)尿pH上昇、(1~5%未満)乏尿、尿意切迫、尿潜血。
    • [5]血液:(1~5%未満)白血球数減少、好酸球百分率増加、好中球百分率増加又は好中球百分率減少、リンパ球百分率減少、(頻度不明)白血球数増加、好塩基球百分率増加。
    • [6]その他:(5%以上)嗅覚錯誤、(1~5%未満)疼痛(注射部位疼痛等)、ほてり、筋攣縮、血中カリウム増加、血中カルシウム減少、血清総蛋白減少、(頻度不明)血中尿酸増加、尿糖陽性。

ベンゾダイン注の使用上の注意

【重要な基本的注意】

診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。

【合併症・既往歴等のある患者】

  • 1.排尿障害のある患者:膀胱部の被曝が増加することがある。

【腎機能障害患者】

  • 1)重篤な腎機能障害のある患者:血中に滞留することがある。

【肝機能障害患者】

  • 1)重篤な肝機能障害のある患者:血中に滞留することがある。

【妊婦】

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

【授乳婦】

診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で乳汁移行性が認められている)。

【小児等】

小児等を対象とした臨床試験は実施していない。

【高齢者】

患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。

【相互作用】

  • 2.併用注意:ベンゾジアゼピン系薬剤[画像が劣化する原因となる可能性があるので、可能であれば投与前数日間ベンゾジアゼピン系薬剤の休薬を行うこと(本剤の脳内薬物動態が影響を受ける場合がある)]。

【適用上の注意】

  • 1.薬剤投与時の注意:本剤を投与するにあたっては、放射性ヨウ素が甲状腺に摂取されることを防止するため、投与前から試験後も数日無機ヨウ素1日20mg以上を投与し、甲状腺ヨウ素摂取能を抑制しておくことが望ましい。ただし、無機ヨウ素の投与に際しては、ヨウ素過敏症の患者が禁忌とされているため、使用するヨウ素製剤の添付文書に従うこと。
  • 2.診断上の注意:本剤SPECT像によるてんかん焦点の診断は、患者背景及びその他の検査等の情報も併せて実施すること。

【取扱い上の注意】

本剤は、医療法その他の放射線防護に関する法令、関連する告示及び通知等を遵守し、適正に使用すること。

【保管上の注意】

室温保存。

ベンゾダイン注

ベンゾダイン注

をすると
閲覧履歴を40件まで利用できます