ラマトロバン錠75mg「KO」の用法・用量
通常、成人にはラマトロバンとして1回75mgを1日2回、朝食後及び夕食後(又は就寝前)に経口投与する。
【用法及び用量に関連する注意】
高齢者には低用量(100mg/日)から投与を開始するなど注意すること。
ラマトロバン錠75mg「KO」の効能・効果
アレルギー性鼻炎。
ラマトロバン錠75mg「KO」の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 1.重大な副作用:
- 1)肝炎(頻度不明)、肝機能障害(0.2%)、黄疸(頻度不明):肝炎、著しいAST上昇、著しいALT上昇、著しいAl-P上昇、著しいγ-GTP上昇、著しいLDH上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがある。
- 2.その他の副作用:
- [1]過敏症:(0.1~5%未満)発疹、そう痒。
- [2]肝臓:(0.1~5%未満)AST上昇、ALT上昇、γ-GTP上昇、Al-P上昇、LDH上昇、ビリルビン上昇。
- [3]出血傾向:(0.1~5%未満)APTT延長、尿潜血、紫斑、プロトロンビン時間延長、(0.1%未満)歯肉出血、鼻出血、皮下出血、月経延長。
- [4]腎臓:(0.1~5%未満)BUN上昇、(0.1%未満)クレアチニン上昇。
- [5]循環器:(0.1~5%未満)動悸、(0.1%未満)浮腫。
- [6]消化器:(0.1~5%未満)嘔気、下痢、腹痛、便秘、胃不快感、消化不良、食欲不振、口内炎、(0.1%未満)嘔吐。
- [7]血液:(0.1~5%未満)好酸球増多、白血球減少、(0.1%未満)赤血球減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット値減少。
- [8]精神神経系:(0.1~5%未満)眠気、頭痛・頭重、めまい、(0.1%未満)舌しびれ、手足のこわばり。
- [9]その他:(0.1~5%未満)倦怠感、味覚異常、(0.1%未満)鼻乾燥、関節痛、ほてり、胸部圧迫感、胸部異常感。
ラマトロバン錠75mg「KO」の使用上の注意
【禁忌】
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
【重要な基本的注意】
季節性の患者に投与する場合は、好発季節を考えて、その直前から投与を開始し、好発季節終了時まで続けることが望ましい。
【合併症・既往歴等のある患者】
- 1.出血傾向のある患者:出血を助長するおそれがある。
- 2.月経期間中の患者:出血を助長するおそれがある。
【肝機能障害患者】
肝機能障害患者:肝機能異常を起こすことがある。
【妊婦】
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
【授乳婦】
治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で母乳中へ移行することが報告されている)。
【小児等】
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
【高齢者】
患者の状態を観察しながら慎重に投与すること(薬物動態スクリーニングによる検討結果より、高齢者<65歳以上>では本剤の血中濃度が非高齢者に比し高くなることが推定されている。また、国内で実施された臨床試験において、副作用は高齢者では192例中22例(11.5%)に、非高齢者では1048例中64例(6.1%)に認められた)。
【相互作用】
- 2.併用注意:
- [1]抗血小板剤(チクロピジン等)、血栓溶解剤(ウロキナーゼ等)、抗凝血剤(ヘパリン、ワルファリン等)[これらの薬剤と併用することにより出血傾向の増強をきたすおそれがあるので、観察を十分に行い、用量を調節するなど注意すること(本剤は血小板凝集能を抑制するため、類似の作用を持つ薬剤と併用することにより作用が増強する可能性がある)]。
- [2]サリチル酸系製剤(アスピリン等)[ヒト血漿タンパク結合に対する相互作用の検討(in vitro)において、サリチル酸により本剤の非結合型分率が1.3~1.9倍上昇することがある(本剤がサリチル酸と血漿タンパク結合部位で置換し、遊離型血中濃度が上昇すると考えられる)]。
- [3]テオフィリン[テオフィリンとの併用により、本剤の血中濃度が上昇することがある(機序不明)]。
【適用上の注意】
- 1.薬剤交付時の注意:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。
【その他の注意】
- 2.非臨床試験に基づく情報:変異原性については、培養細胞を用いた染色体異常試験の非代謝活性化法陽性の結果が得られた。しかし、同試験の代謝活性化法で陰性であり、また別の培養細胞を用いた染色体異常試験及び他の変異原性試験(細菌を用いる復帰突然変異試験、マウスを用いた小核試験、哺乳類の培養細胞を用いた前進突然変異試験、ラット初代培養肝細胞を用いた不定期DNA試験)のいずれにおいても陰性であり、生体内で変異原性が発現する可能性は低い。
【保管上の注意】
室温保存。