テイコク茵ちん蒿湯エキス顆粒の組成・成分
- 1日量7.5g中
- インチンコウ:6
- サンシシ:2
- ダイオウ:2
- 以上のエキス:1.39g
テイコク茵ちん蒿湯エキス顆粒の用法・用量
通常成人1日3回、1回2.5gを食前に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
テイコク茵ちん蒿湯エキス顆粒の効能・効果
口渇があり、尿量少なく、便秘するものの次の諸症:蕁麻疹、口内炎。
テイコク茵ちん蒿湯エキス顆粒の副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。
- 1.重大な副作用
- 1)肝機能障害、黄疸:AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、Al-P上昇、γ-GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
- 2)腸間膜静脈硬化症:長期投与により、腸間膜静脈硬化症が現れることがある。繰り返し腹痛、繰り返し下痢、繰り返し便秘、繰り返し腹部膨満等が現れた場合、又は便潜血陽性になった場合には投与を中止し、CT、大腸内視鏡等の検査を実施するとともに、適切な処置を行う(なお、腸管切除術に至った症例も報告されている)。
- 2.その他の副作用(頻度不明)
- 消化器:食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢等。
テイコク茵ちん蒿湯エキス顆粒の使用上の注意
【慎重投与】
- 1.下痢、軟便のある患者[これらの症状が悪化する恐れがある]。
- 2.著しく胃腸虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢等が現れる恐れがある]。
- 3.著しく体力の衰えている患者[副作用が現れやすくなり、その症状が増強される恐れがある]。
【重要な基本的注意】
- 1.本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与する。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避ける。
- 2.サンシシ含有製剤の長期投与(多くは5年以上)により、大腸の色調異常、大腸浮腫、大腸糜爛、大腸潰瘍、大腸狭窄を伴う腸間膜静脈硬化症が現れる恐れがあるので、長期投与する場合にあっては、定期的にCT、大腸内視鏡等の検査を行うことが望ましい。
- 3.他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意し、ダイオウを含む製剤との併用には、特に注意する。
- 4.ダイオウの瀉下作用には個人差が認められるので、用法・用量に注意する。
【高齢者への投与】
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
【妊婦・産婦・授乳婦等への投与】
- 1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[本剤に含まれるダイオウの子宮収縮作用及び骨盤内臓器の充血作用により流早産の危険性がある]。
- 2.授乳中の婦人には慎重に投与する[本剤に含まれるダイオウ中のアントラキノン誘導体が母乳中に移行し、乳児の下痢を起こすことがある]。
【小児等への投与】
小児等に対する安全性は確立していない[使用経験が少ない]。
【取扱い上の注意】
- 1.直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保存する。
- 2.吸湿性であるので、開封後は湿気に注意して保存する。
【保管上の注意】
気密容器。