ツムラ柴苓湯エキス顆粒(医療用)の組成・成分
- 1日量9.0g中
- サイコ:7
- タクシャ:5
- ハンゲ:5
- オウゴン:3
- ソウジュツ:3
- タイソウ:3
- チョレイ:3
- ニンジン:3
- ブクリョウ:3
- カンゾウ:2
- ケイヒ:2
- ショウキョウ:1
- 以上のエキス:6.0g
ツムラ柴苓湯エキス顆粒(医療用)の用法・用量
- 1日9.0gを2~3回に分割し、食前又は食間に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
ツムラ柴苓湯エキス顆粒(医療用)の効能・効果
吐き気、食欲不振、のどのかわき、排尿が少ないなどの次の諸症:水瀉性下痢、急性胃腸炎、暑気あたり、むくみ。
ツムラ柴苓湯エキス顆粒(医療用)の副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。
- 1.重大な副作用
- 1)間質性肺炎:発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音異常(捻髪音)等が現れた場合には、本剤の投与を中止し、速やかに胸部X線等の検査を実施するとともに副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行う。また、発熱、咳嗽、呼吸困難等が現れた場合には、本剤の服用を中止し、直ちに連絡するよう患者に対し注意を行う。
- 2)偽アルドステロン症:低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム貯留・体液貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症が現れることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行う。
- 3)ミオパシー:低カリウム血症の結果としてミオパシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・四肢麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行う。
- 4)劇症肝炎、肝機能障害、黄疸:劇症肝炎、著しいAST上昇(著しいGOT上昇)、著しいALT上昇(著しいGPT上昇)、著しいAl-P上昇、著しいγ-GTP上昇等を伴う肝機能障害、黄疸が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
- 2.その他の副作用(頻度不明)
- 1)過敏症:発疹、発赤、そう痒、蕁麻疹等[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
- 2)消化器:口渇、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔吐、腹部膨満感、腹痛、下痢、便秘等。
- 3)泌尿器:頻尿、排尿痛、血尿、残尿感、膀胱炎等[このような症状が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う]。
- 4)その他:全身倦怠感。
ツムラ柴苓湯エキス顆粒(医療用)の使用上の注意
【慎重投与】
著しく体力の衰えている患者[副作用が現れやすくなり、その症状が増強される恐れがある]。
【重要な基本的注意】
- 1.本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与する。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避ける。
- 2.本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧値等に十分留意し、異常が認められた場合には投与を中止する。
- 3.他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意する。
【相互作用】
併用注意:カンゾウ含有製剤、グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤[偽アルドステロン症が現れやすくなり、また、低カリウム血症の結果として、ミオパシーが現れやすくなる(グリチルリチン酸は尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が促進されることが考えられる)]。
【高齢者への投与】
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
【妊婦・産婦・授乳婦等への投与】
妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。
【小児等への投与】
小児等に対する安全性は確立していない[使用経験が少ない]。
【その他の注意】
インターフェロン-α併用例で間質性肺炎の副作用が類似処方の小柴胡湯では、多く報告されている。
【保管上の注意】
遮光・気密容器。
ツムラ柴苓湯エキス顆粒(医療用)の成分一致薬品
成分一致薬品は見つかりませんでした。