テーストディスクの組成・成分
4味質(各5mL)
甘味液S:精製白糖
S-1:15mg(0.3%)
S-2:125mg(2.5%)
S-3:500mg(10%)
S-4:1000mg(20%)
S-5:4000mg(80%)
塩味液N:塩化ナトリウム
N-1:15mg(0.3%)
N-2:62.5mg(1.25%)
N-3:250mg(5%)
N-4:500mg(10%)
N-5:1000mg(20%)
酸味液T:酒石酸
T-1:1mg(0.02%)
T-2:10mg(0.2%)
T-3:100mg(2%)
T-4:200mg(4%)
T-5:400mg(8%)
苦味液Q:塩酸キニーネ
Q-1:0.05mg(0.001%)
Q-2:1mg(0.02%)
Q-3:5mg(0.1%)
Q-4:25mg(0.5%)
Q-5:200mg(4%)
テーストディスクの用法・用量
検査方法
- (1)味質指示表を被検者に持たせるか、前に置く。
- (2)ろ紙ディスクを1枚耳用ピンセットでつまみ、S-1の味質溶液をディスクに滴下し、湿らせる程度とする。
- (3)湿らせたディスクを所定の測定部位へ静かに置く。
- (4)口を開けたまま2~3秒で味質指示表のうち1個の答を指示させる。
- (5)ディスクは検者が再びピンセットで取り除く。
- (6)正答が得られない時はS-2、S-3・・・と同様の操作を繰り返し、認知閾値を求める。
- (7)残味を防ぐため水でよく含嗽させた後、1分間以上の間隔をおき、次の味質へ移る。
- (8)塩味液、酸味液について同様に操作し、認知閾値を求める。味質を変更するときには水で含嗽させる。
- (9)最後に苦味液についても同様に操作し、認知閾値を求める。
- (10)次に別の測定部位についても同じ操作を繰り返し、各部位の認知閾値を求める。
- 測定部位
- 添付文書の図の通り。
- 検査結果の判定
- No.1で認知:味覚感度1。
- No.2で認知:味覚感度2。
- No.3で認知:味覚感度3。
- No.4で認知:味覚感度4。
- No.5で認知:味覚感度5。
- No.5で認知不能:味覚感度6。
[参考]
- No.5で認知不能症例でも、味質溶液1mLをピペットで滴下する全口腔法ではNo.2又はNo.3で味質を認知できる患者が多い。No.5の全口腔法でも認知不能例は、味質脱失とする。
テーストディスクの効能・効果
味覚感度の判定。
テーストディスクの使用上の注意
【適用上の注意】
- 1.検査時の注意:
- 1)ピンセットは、各味質毎に1本使用すること。
- 2)ろ紙ディスク、ピンセット等は溶液の中へ浸さないこと。
- 3)開封後しばらく保存した後に使用する場合は、びんの口を水で浸した綿又はガーゼで軽くふき、よく振った後で使用すること。
- 4)ろ紙ディスクを味質溶液で浸すとき、溶液がろ紙面に盛り上がるほど付着させないこと。
- 5)ろ紙ディスクを測定部位へ置くとき、ピンセットが舌面に触れないよう注意すること。
- 6)ろ紙ディスクは被検者に吐き出させるなどしないで、必ず検者が除去すること。
- 7)同一味質での測定の間は含嗽の必要はなく、また間隔をおく必要もない。
- 8)味質の測定順序は甘味、塩味、酸味のどの味質から開始してもよいが、苦味を最後とすること。
- 9)同一被検者に2回以上検査を実施する場合、被検者の推量による誤った結果を得ないため、甘味、塩味、酸味の順序は検査毎に変更すること。
【その他の注意】
- 1.臨床使用に基づく情報:正常者の1~2割の者が偽陽性と判定されるので、味覚障害の診断は慎重に行うこと。
【保管上の注意】
室温保存。
テーストディスクの成分一致薬品
成分一致薬品は見つかりませんでした。