ステリガスの用法・用量
特定酸化エチレンガス滅菌器(ステリ・バックガス滅菌器シリーズまたはZクレーブガス滅菌器EJMシリーズ)の一滅菌工程ごとに本品一缶を用いる。
ステリガスの効能・効果
医療器具・機材及び衛生材料の殺菌。
ステリガスの使用上の注意
【警告】
- 1.ガスを吸入したり、液体を誤飲しないこと。
- 2.ガスを眼、皮膚、衣服に接触させないこと。
【重要な基本的注意】
酸化エチレンによる滅菌に習熟した人が、製造販売元の指示に従って使用すること。
【適用上の注意】
- 1.薬剤使用時の注意:
- 1)取扱い作業場所には、局所排気装置等の曝露防止措置を講じること。
- 2)取扱い中は必要に応じ呼吸用保護具、保護手袋等を着用すること。
- 3)本品を滅菌器に装着する前に、保護用の黄色いキャップを取り外すこと。
- 4)極めて可燃性が強いので、火気、火炎、火花の近くで使用しないこと。
- 5)電気:静電気による火花を避けるため、全ての機器にアース(接地)をすること。
- 6)有毒性:急激に酸化エチレン(エチレンオキシド:EO)を吸入すると、吐き気、嘔吐、めまい、虚脱感、胸痛、呼吸器官刺激、神経毒などを起こすことがある。
- 7)多量に被曝した場合:高濃度で吸入すると死に至る場合がある。気道刺激、胸部緊張、頭痛、悪心、嘔吐、下痢、ふらつき感、めまい、脱力、うとうと状態、チアノーゼ、調整失調、けいれん、昏睡、遅発性肺損傷、即時性皮膚刺激あるいは遅発性皮膚刺激や疱疹、アレルギー性皮膚症状を引き起こすことがある。
- 8)液体EOが眼に接触した場合:重度眼障害を起こすことがあり、濃度の高いEO蒸気に接触すると、眼刺激を起こすことがある。
- 9)液体EOが皮膚に接触した場合:後になって水疱状の化学的火傷を起こすことがある。
- 10)その他起こりうる遅発性の健康障害:神経系損傷、白内障、生殖毒性、発ガン性、変異原性等人体を害する恐れがある。
- 11)臭気:高濃度ではエーテル様の臭いがある。取扱い者が気づいたり、発見しないうちに毒性発現レベルを被曝することがある。
- 12)応急処置:いずれの場合も直ちに医師の救急処置を受けること。
- (1)吸入した場合:直ちに新鮮な空気を吸い、身体をあたため、場合によっては人工呼吸、酸素吸入を施し、吐き気、嘔吐がある場合には、安静にして、症状がみられなくても、医師の手当てを受けること。吸入した場合、症状が遅れてでることがあるので、医師の観察の下におくこと。
- (2)眼に接触した場合:直ちに眼を水で最低15分間洗い流すこと。
- (3)皮膚に接触した場合:すぐに汚染した衣服を脱ぎ、接触した部分を水で最低15分間よく洗い流し、汚染した衣服は洗濯をしてから身につけ、汚染した皮靴は廃棄処分すること。
- (4)誤飲した場合:少なくとも2杯の水を飲み、無理に吐き出さないこと(意識不明の人に対しては口からなにも与えないこと)。
【取扱い上の注意】
- 1.可燃性:空気中の可燃限度は、濃度3%~100%(マッチや火のついた煙草など発火する恐れのあるものは、滅菌器の近くにおかないこと)。
- 2.適度な換気下で、高圧ガス保安法、労働安全衛生法に従って保存すること(高圧ガス保安法では、40℃以上にしないことと規定されているが、製品の特性からなるべく涼しい所に保管すること)。
- 3.廃棄については、使用済みの缶はエアレーションを行って、EOガスを気散させ、産業廃棄物として処分すること。焼却しないこと。缶に穴をあけないこと。
【保険給付上の注意】
本剤は保険給付の対象とならない(薬価基準未収載)。
【保管上の注意】
室温保存。