ペリシット錠125mgの用法・用量
通常、ニセリトロールとして、1日量750mgを毎食直後3回に分割経口投与する。なお、年齢・症状により適宜増減する。
ペリシット錠125mgの効能・効果
- 1.高脂質血症の改善。
- 2.次記疾患に伴う末梢循環障害の改善:ビュルガー病、閉塞性動脈硬化症、レイノー病及びレイノー症候群。
ペリシット錠125mgの副作用
総症例6,367例中、副作用が報告されたのは521例(8.18%)であった。主な症状は潮紅273件(4.29%)、発疹105件(1.65%)、そう痒感61件(0.96%)、熱感36件(0.57%)、食欲不振20件(0.31%)であった[承認時及び副作用頻度調査]。なお、本項には頻度が算出できない副作用報告を含む。
- 1.重大な副作用
- 血小板減少:透析療法を受けている患者において血小板減少が現れることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行う。
- 2.その他の副作用
- 1)過敏症:(0.1~5%未満)発疹、蕁麻疹[症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う]。
- 2)精神神経系:(0.1~5%未満)眩暈、(0.1%未満)頭痛、手足のしびれ。
- 3)消化器:(0.1~5%未満)食欲不振、嘔気、嘔吐、下痢、(0.1%未満)胸やけ、腹痛、心窩部痛、便秘、口渇、胃部不快感、胸部不快感、(頻度不明)口内炎。
- 4)血液:(頻度不明)貧血[症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う]。
- 5)肝臓:(0.1~5%未満)AST上昇(GOT上昇)、ALT上昇(GPT上昇)、肝機能障害、(0.1%未満)Al-P上昇。
- 6)腎臓:(頻度不明)BUN上昇、クレアチニン上昇。
- 7)代謝:(0.1~5%未満)血糖値上昇、(頻度不明)高尿酸血症、*CK上昇(*CPK上昇)[*:症状が現れた場合には投与を中止し、適切な処置を行う]。
- 8)その他:(0.1~5%未満)潮紅、顔面潮紅、熱感、そう痒感、(0.1%未満)ピリピリ感[これらの症状は減量又は投与継続により消失することが多いが、症状がひどくなった場合には投与を中止する]、動悸、脱力感、浮腫。
ペリシット錠125mgの使用上の注意
【禁忌】
- 1.重症低血圧又は動脈出血のある患者[末梢血管拡張作用により、低血圧症の悪化や出血を助長させる恐れがある]。
- 2.本剤に対し過敏症の既往歴のある患者。
【慎重投与】
- 1.肝障害のある患者[肝障害が悪化する恐れがある]。
- 2.透析療法を受けている患者[血小板減少、貧血が現れることがある]。
- 3.消化性潰瘍のある患者[消化性潰瘍が悪化する恐れがある]。
- 4.耐糖能異常のある患者[耐糖能が低下する恐れがある]。
- 5.痛風のある患者[症状が悪化する恐れがある]。
【重要な基本的注意】
本剤の使用にあたっては、高脂質血症であること、あるいはビュルガー病、閉塞性動脈硬化症、レイノー病及びレイノー症候群に伴う末梢循環障害であることを確認する。
【相互作用】
併用注意:HMG-CoA還元酵素阻害剤(シンバスタチン、プラバスタチンナトリウム等)[類薬<ニコチン酸>で併用により横紋筋融解症が現れやすいとの報告がある。但し、本剤では相互作用に関する報告症例はない(機序不明)]。
【高齢者への投与】
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
【妊婦・産婦・授乳婦等への投与】
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない]。
【適用上の注意】
- 1.服用時:空腹時に服用すると潮紅、熱感等の発現が多くなるので、食後すぐに服用することが望ましい。
- 2.薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導する(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)。