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ミルマグ内用懸濁液7.2% 添付文書情報

ミルマグ内用懸濁液7.2%の用法用量

  • [1]制酸剤:水酸化マグネシウムとして、通常成人、1日0.9~2.4gを数回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
  • [2]緩下剤:水酸化マグネシウムとして、通常成人、1日0.9~2.1gを頓用又は数回に分割経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。

【用法及び用量に関連する注意】

  • 1.本剤は塩類下剤のため、緩下剤として投与の際、できるだけ多くの水(約180mL)を飲むとより効果的である。
  • 2.1日あたりの製剤量は次のとおりである。
    • [1]制酸剤:1日投与量12~31mL。
    • [2]緩下剤:1日投与量12~27mL。

ミルマグ内用懸濁液7.2%の効能効果

  • [1]次記疾患における制酸作用と症状の改善:胃潰瘍・十二指腸潰瘍、胃炎(急性胃炎・慢性胃炎、薬剤性胃炎を含む)、上部消化管機能異常(神経性食思不振、いわゆる胃下垂症、胃酸過多症を含む)。
  • [2]便秘症。

ミルマグ内用懸濁液7.2%の副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 2.その他の副作用:
    • [1]代謝異常:(頻度不明)高マグネシウム血症[長期大量投与により発現することがある]。
    • [2]消化器:(頻度不明)下痢。

ミルマグ内用懸濁液7.2%の使用上の注意

【合併症・既往歴等のある患者】

  • 1.心機能障害のある患者:徐脈を起こすおそれがある。
  • 2.下痢のある患者:緩下作用があるので、下痢を悪化させるおそれがある。
  • 3.高マグネシウム血症の患者:症状を悪化させるおそれがある。

【腎機能障害患者】

腎機能障害患者:マグネシウムの排泄が阻害され貯留を起こすおそれがある。

【妊婦】

治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。

【授乳婦】

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。

【高齢者】

減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。

【相互作用】

  • 2.併用注意:
    • [1]テトラサイクリン系抗生物質<服用>(テトラサイクリン<服用>、ミノサイクリン<服用>等)、ニューキノロン系抗菌剤<服用>(シプロフロキサシン<服用>、トスフロキサシン<服用>等)、ビスホスホン酸塩系骨代謝改善剤<服用>(エチドロン酸二ナトリウム<服用>、リセドロン酸ナトリウム<服用>等)[併用薬剤の吸収が低下し効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること(併用薬剤と錯体を形成し、併用薬剤の吸収を阻害する)]。
    • [2]セフジニル<服用>、デラビルジン<服用>、ペニシラミン<服用>[併用薬剤の吸収が低下し効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること(機序不明)]。
    • [3]ロスバスタチン<服用>、ガバペンチン<服用>[併用薬剤の血中濃度が低下し効果が減弱するおそれがあるので、同時に服用させないなど注意すること(機序不明)]。
    • [4]セレコキシブ[併用薬剤の血中濃度が低下し効果が減弱するおそれがある(機序不明)]。
    • [5]ミコフェノール酸 モフェチル<服用>[併用薬剤の吸収が低下し効果が減弱するおそれがある(機序不明)]。
    • [6]アジスロマイシン、ラベプラゾール[併用薬剤の血中濃度が低下するとの報告がある(機序不明)]。
    • [7]ジギタリス製剤<服用>(ジゴキシン<服用>等)、フェキソフェナジン<服用>[併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、同時に服用させないなど注意すること(消化管内で本剤と吸着することにより併用薬剤の吸収が阻害されると考えられる)]。
    • [8]鉄剤<服用>[併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがあるので、同時に服用させないなど注意すること(本剤による胃内pHの上昇及び難溶性塩形成により、併用薬剤の吸収が阻害されると考えられる)]。
    • [9]ポリカルボフィル カルシウム<服用>[併用薬剤の効果が減弱するおそれがある(併用薬剤は酸性条件下でカルシウムが脱離して薬効を発揮するが、本剤の胃内pH上昇作用によりカルシウムの脱離が抑制される)]。
    • [10]高カリウム血症改善イオン交換樹脂製剤<経口・注腸>(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム<経口・注腸>、ポリスチレンスルホン酸カルシウム<経口・注腸>)[併用薬剤の効果が減弱するおそれがあり、併用により全身性アルカローシス等の症状があらわれたとの報告がある(マグネシウムが併用薬剤と結合する)]。
    • [11]活性型ビタミンD3製剤(アルファカルシドール、カルシトリオール等)[高マグネシウム血症をおこすおそれがある(併用薬剤によるマグネシウムの腸管吸収促進が考えられる(特に腎障害のある患者))]。
    • [12]大量の牛乳、カルシウム製剤[milk-alkali syndrome(高カルシウム血症、高窒素血症、アルカローシス等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること(機序は不明であるが、本剤による血中pHの上昇(代謝性アルカローシス)が血清カルシウムの上昇に関与すると考えられる)]。
    • [13]ミソプロストール[下痢が発現しやすくなる(併用薬剤は小腸の蠕動運動を亢進させ、小腸からの水、Naの吸収を阻害し下痢を引き起こすが、本剤には緩下作用があるので、両者の併用により下痢が発現しやすくなる)]。
    • [14]併用薬剤[併用薬剤の吸収・排泄に影響を与えることがある(本剤の吸着作用または消化管内・体液のpH上昇による)]。

【適用上の注意】

  • 1.薬剤服用時の注意:本剤は用時懸濁し、懸濁後は速やかに服用すること。

【その他の注意】

  • 1.臨床使用に基づく情報:長期・大量投与により胃結石・腸管内結石を形成し、腸閉塞を起こしたとの報告がある。

【保管上の注意】

室温保存。

ミルマグ内用懸濁液7.2%の成分一致薬品

ミルマグ内用懸濁液7.2%

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