ビタミンB6散10%「マルイシ」の用法・用量
ピリドキシン塩酸塩として、通常成人1日10~100mgを経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。きわめてまれであるが、依存症の場合には、より大量を用いる必要のある場合もある。
【用法及び用量に関連する注意】
- 1.1日あたりの製剤量:1日投与量:0.1~1g。
- 2.ビタミンB6依存症に大量を用いる必要のある場合は観察を十分に行いながら投与すること。特にビタミンB6依存症の新生児、ビタミンB6依存症の乳幼児への投与は少量から徐々に増量し、症状に適合した投与量に到達させること。
ビタミンB6散10%「マルイシ」の効能・効果
- (1)ビタミンB6欠乏症の予防及び治療(薬物投与<例えばイソニアジド>によるものを含む)。
- (2)ビタミンB6の需要が増大し、食事からの摂取が不十分な際の補給(消耗性疾患、妊産婦、授乳婦など)。
- (3)ビタミンB6依存症(ビタミンB6反応性貧血など)。
- (4)次記疾患のうち、ビタミンB6欠乏又はビタミンB6代謝障害が関与すると推定される場合:口角炎、口唇炎、舌炎、急性湿疹・慢性湿疹、脂漏性湿疹、接触皮膚炎、末梢神経炎、放射線障害(放射線宿酔)。
- 4.の適応に対して、効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない。
ビタミンB6散10%「マルイシ」の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 1.重大な副作用:
- 1)横紋筋融解症(頻度不明):新生児、乳幼児に大量に用いた場合、CK上昇、血中ミオグロビン上昇及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれ、急性腎障害等の重篤な腎障害に至ることがある。
- 2.その他の副作用:
- [1]皮膚:(頻度不明)光線過敏症。
- [2]消化器:(頻度不明)下痢、嘔吐[新生児、乳幼児に大量に用いた場合、認められたとの報告がある]。
- [3]肝臓:(頻度不明)肝機能異常[新生児、乳幼児に大量に用いた場合、認められたとの報告がある]。
- [4]大量・長期投与:(頻度不明)末梢神経障害(手足のしびれ、知覚異常等)。
ビタミンB6散10%「マルイシ」の使用上の注意
【小児等】
- 1)新生児、乳幼児に大量に用いた場合、横紋筋融解症、下痢、嘔吐、肝機能異常等の副作用があらわれることがある。
- 2)小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
【相互作用】
- 2.併用注意:レボドパ[レボドパの作用を減弱することがある(レボドパのドパミンへの脳以外の代謝が増加し、ドパミンは血液脳関門を通過し難いことから作用が減弱する)]。
【取扱い上の注意】
外箱開封後は、遮光して保存すること。
【保管上の注意】
室温保存。