生食注シリンジ「NIG」10mLの用法・用量
〈注射〉
- (1)通常20~1000mLを皮下、静脈内注射又は点滴静注する。なお、年齢、症状により適宜増減する。
- (2)適量をとり注射用医薬品の稀釈、溶解に用いる。
- 〈外用〉
- (1)皮膚、創傷面、粘膜の洗浄、湿布に用いる。
- (2)含そう、噴霧吸入に用いる。
〈その他〉
医療用器具の洗浄に用いる。
生食注シリンジ「NIG」10mLの効能・効果
〈注射〉
細胞外液欠乏時、ナトリウム欠乏時、クロール欠乏時、注射剤の溶解稀釈剤。
〈外用〉
皮膚・創傷面・粘膜の洗浄・湿布、含そう・噴霧吸入剤として気管支粘膜洗浄・喀痰排出促進。
〈その他〉
医療用器具の洗浄。
生食注シリンジ「NIG」10mLの副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 2.その他の副作用:大量・急速投与:(頻度不明)血清電解質異常、うっ血性心不全、浮腫、アシドーシス。
生食注シリンジ「NIG」10mLの使用上の注意
【合併症・既往歴等のある患者】
- 1.心臓機能障害、循環器系機能障害のある患者:循環血液量の増加により、症状が悪化するおそれがある。
【腎機能障害患者】
腎機能障害患者:水分、塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすく、症状が悪化するおそれがある。
【高齢者】
投与速度を緩徐にし、減量するなど注意すること(一般に生理機能が低下している)。
【適用上の注意】
- 1.全般的な注意:使用時には、次の点に注意すること。・ 感染に対する配慮をすること。・ シリンジが破損するおそれがあるので、シリンジを鉗子等で叩くなど、強い衝撃を与えないこと。・ 押子(プランジャー)が外れたり、ガスケットが変形し薬液が漏出したりするおそれがあるので押子のみを持たないこと。・ 押子を反時計回りに回転させると接続に緩みが生じ、ガスケットから押子が外れるおそれがあるので、押子を反時計回りに回転させないこと。
- 2.薬剤調製時の注意:注射剤の溶解希釈剤として使用する場合は、生理食塩液が適切であることを確認すること。
- 3.薬剤投与時の注意:
- 1)透析回路等の体外循環回路の高圧条件下で使用しないこと(高圧条件下では押子を斜めに押すおそれがあり、押子を斜めに押すとガスケットが変形し薬液及び血液がガスケットの部分から漏出するおそれがある)。
- 2)シリンジポンプでは使用しないこと。
- 3)使用に際しては、ピロー包装を開封口からゆっくり開け、外筒(バレル)を持って取り出すこと。
- 4)押子の緩みがないか確認すること(緩みが認められた場合は、押子を時計回りに回転させ締め直すこと)。
- 5)筒先のキャップをゆっくり回転させながら外して、注射針等を確実に接続すること(キャップを外した後は、筒先に触れないこと)。
- 6)注射針等を接続する場合は誤刺に注意し、しっかりと固定すること。
- 7)静脈内投与をする場合は、ゆっくり静脈内に注射すること。
- 4.薬剤投与後の注意:開封後の使用は1回限りとし、使用後の残液はシリンジとともに速やかに廃棄すること。
【取扱い上の注意】
- 1.ピロー包装内は滅菌しているので、使用時まで開封しないこと。
- 2.次の場合には使用しないこと。・ ピロー包装が破損している場合には使用しないこと。・ シリンジから薬液が漏れている場合には使用しないこと。・ 性状その他薬液に異状が認められる場合には使用しないこと。・ シリンジに破損等の異状が認められる場合には使用しないこと。・ キャップが外れている場合には使用しないこと。
【保管上の注意】
室温保存。