クリアボーン注の用法・用量
通常、成人には555~740MBqを肘静脈内に注射し、1~2時間の経過を待って被検部の骨シンチグラムを撮る。投与量は、年齢、体重により適宜増減する。
クリアボーン注の効能・効果
骨シンチグラムによる骨疾患の診断。
クリアボーン注の副作用
次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
- 1.重大な副作用:
- 1)ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明):呼吸困難、血圧低下、発疹等の異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
- 2.その他の副作用:
- [1]過敏症:(頻度不明)発疹、そう痒感、顔面潮紅、発赤。
- [2]消化器:(頻度不明)嘔吐、悪心、食思不振。
- [3]循環器:(頻度不明)チアノーゼ、血圧低下、徐脈、動悸。
- [4]精神神経系:(頻度不明)てんかん様発作、耳閉感、頭痛、めまい、ふらつき。
- [5]その他:(頻度不明)発熱、気分不良、冷汗、四肢しびれ。
クリアボーン注の使用上の注意
【禁忌】
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。
【重要な基本的注意】
診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与することとし、投与量は最小限度にとどめること。
【妊婦】
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、診断上の有益性が被曝による不利益を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
【授乳婦】
診断上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること。
【小児等】
小児等を対象とした臨床試験は実施していない。
【高齢者】
患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること(一般に生理機能が低下している)。
【適用上の注意】
- 1.薬剤投与時の注意:骨盤部読影の妨害となる膀胱の描出を避けるため及び膀胱部の被曝を軽減させるため、撮像前後できるだけ排尿させること。
【取扱い上の注意】
本剤は、医療法その他の放射線防護に関する法令、関連する告示及び通知等を遵守し、適正に使用すること。
【保管上の注意】
室温保存。