テイコク桃核承気湯エキス顆粒の組成・成分
- 1日量7.5g中
- トウニン:5
- ケイヒ:4
- ダイオウ:3
- ボウショウ:2
- カンゾウ:1.5
- 以上のエキス:2.38g
テイコク桃核承気湯エキス顆粒の用法・用量
通常成人1日3回、1回2.5gを食前に経口投与する。なお、年齢、体重、症状により適宜増減する。
テイコク桃核承気湯エキス顆粒の効能・効果
比較的体力があり、のぼせて便秘しがちなものの次の諸症:月経不順、月経困難症、月経時の精神不安や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(高血圧の頭痛、高血圧の眩暈、高血圧の肩こり)。
テイコク桃核承気湯エキス顆粒の副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度は不明である。
- 1.重大な副作用
- 1)偽アルドステロン症:低カリウム血症、血圧上昇、ナトリウム貯留・体液貯留、浮腫、体重増加等の偽アルドステロン症が現れることがあるので、観察(血清カリウム値の測定等)を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行う。
- 2)ミオパシー:低カリウム血症の結果としてミオパシーが現れることがあるので、観察を十分に行い、脱力感、四肢痙攣・四肢麻痺等の異常が認められた場合には投与を中止し、カリウム剤の投与等の適切な処置を行う。
- 2.その他の副作用(頻度不明)
- 1)過敏症:発疹、発赤、そう痒等[このような症状が現れた場合には投与を中止する]。
- 2)消化器:食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢等。
テイコク桃核承気湯エキス顆粒の使用上の注意
【慎重投与】
- 1.下痢、軟便のある患者[これらの症状が悪化する恐れがある]。
- 2.著しく胃腸虚弱な患者[食欲不振、胃部不快感、腹痛、下痢等が現れることがある]。
- 3.著しく体力の衰えている患者[副作用が現れやすくなり、その症状が増強される恐れがある]。
【重要な基本的注意】
- 1.本剤の使用にあたっては、患者の証(体質・症状)を考慮して投与する。なお、経過を十分に観察し、症状・所見の改善が認められない場合には、継続投与を避ける。
- 2.本剤にはカンゾウが含まれているので、血清カリウム値や血圧値等に十分留意し、異常が認められた場合には投与を中止する。
- 3.他の漢方製剤等を併用する場合は、含有生薬の重複に注意し、ダイオウを含む製剤との併用には、特に注意する。
- 4.ダイオウの瀉下作用には個人差が認められるので、用法・用量に注意する。
【相互作用】
併用注意:カンゾウ含有製剤、グリチルリチン酸及びその塩類を含有する製剤[偽アルドステロン症が現れやすくなり、また、低カリウム血症の結果として、ミオパシーが現れやすくなる(グリチルリチン酸は、尿細管でのカリウム排泄促進作用があるため、血清カリウム値の低下が促進されることが考えられる)]。
【高齢者への投与】
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意する。
【妊婦・産婦・授乳婦等への投与】
- 1.妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことが望ましい[本剤に含まれるダイオウ(子宮収縮作用及び骨盤内臓器の充血作用)、ボウショウ(子宮収縮作用)、トウニンにより流早産の危険性がある]。
- 2.授乳中の婦人には慎重に投与する[本剤に含まれるダイオウ中のアントラキノン誘導体が母乳中に移行し、乳児の下痢を起こすことがある]。
【小児等への投与】
小児等に対する安全性は確立していない[使用経験が少ない]。
【その他の注意】
本剤にはボウショウが含まれているので、治療上食塩制限が必要な患者に継続投与する場合は注意する。
【取扱い上の注意】
- 1.直射日光をさけ、なるべく湿気の少ない涼しい所に保存する。
- 2.吸湿性であるので、開封後は湿気に注意して保存する。
【保管上の注意】
気密容器。