商品名

ツルバダ配合錠 添付文書情報

ツルバダ配合錠の組成成分

1錠中

エムトリシタビン:200mg

テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩:300mg(テノホビル ジソプロキシルとして245mg)

ツルバダ配合錠の用法用量

1回1錠(エムトリシタビンとして200mg及びテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩として300mgを含有)を1日1回経口投与する。なお、投与に際しては必ず他の抗HIV薬と併用する。

<用法・用量に関連する使用上の注意>

  • 1.本剤はエムトリシタビン及びテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩の固定用量を含有する配合剤であるので、エムトリシタビン又はテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩の個別の用法・用量の調節が必要な患者には、個別のエムトリシタビン製剤(エムトリバカプセル200mg)又はテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩製剤(ビリアード錠300mg)を用いる。なお、エムトリシタビン製剤及びテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩製剤の使用にあたっては、それぞれの製品添付文書を熟読する。
  • 2.エムトリシタビンを含む製剤及びテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩を含む製剤と併用しない。また、テノホビル アラフェナミドフマル酸塩を含む製剤についても併用しない。
  • 3.腎機能障害のある患者では、エムトリシタビン製剤及びテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩製剤の薬物動態試験においてエムトリシタビンとテノホビルの血中濃度が上昇したとの報告があるので、腎機能の低下に応じて、次の投与方法を目安とする(外国人における薬物動態試験成績による):クレアチニンクリアランス(CLcr)50mL/min以上で本剤1錠を1日1回投与、クレアチニンクリアランス(CLcr)30~49mL/minで本剤1錠を2日間に1回投与、クレアチニンクリアランス(CLcr)30mL/min未満又は血液透析患者で本剤は投与せず、エムトリシタビン製剤及びテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩製剤により、個別に用法・用量の調節を行う。

ツルバダ配合錠の効能効果

HIV-1感染症。

ツルバダ配合錠の副作用

使用成績調査:使用成績調査において総症例2,645例中785例(29.7%)に副作用が認められた。主な副作用は、脂質異常症、肝機能異常及び下痢等であった。主な臨床検査値異常は、血中トリグリセリド増加、Al-P増加等であった(再審査終了時)。

海外臨床試験:外国における抗レトロウイルス薬による未治療患者を対象としたエムトリシタビン製剤とテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩製剤の併用による比較試験において、257例中84例(32.7%)に副作用が認められた。主な副作用は、血中アミラーゼ増加、CK(CPK)増加、血中トリグリセリド増加等が多かった(承認時)。

  • 1.重大な副作用
    • 1)腎不全又は重度の腎機能障害(0.3%):腎機能不全、腎不全、急性腎障害、近位腎尿細管機能障害、ファンコニー症候群、急性腎尿細管壊死、腎性尿崩症又は腎炎等の重度腎機能障害が現れることがあるので、定期的に検査を行う等、観察を十分に行い、臨床検査値に異常が認められた場合には、投与を中止する等、適切な処置を行う(特に腎機能障害の既往がある患者や腎毒性のある薬剤投与中の患者では注意する)。
    • 2)膵炎(0.1%):膵炎が現れることがあるので、血中アミラーゼ上昇、リパーゼ上昇、血中トリグリセリド上昇等の検査値の上昇がみられた場合には、投与を中止する等、適切な処置を行う。
    • 3)乳酸アシドーシス(頻度不明):乳酸アシドーシスが現れることがあるので、このような場合には、投与を中止する等、適切な処置を行う。
  • 2.その他の副作用:次記の副作用が現れることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合は適切な処置を行う。
    • 1)代謝及び栄養障害:(2%未満)食欲不振、食欲亢進、食欲減退、(頻度不明)高脂血症、後天性リポジストロフィー、体重減少、高コレステロール血症、高血糖、低リン酸血症、低カリウム血症、高尿酸血症、糖尿病。
    • 2)精神障害:(頻度不明)うつ病、神経過敏、不安、リビドー減退、睡眠障害、感情不安定。
    • 3)神経系障害:(2%以上)頭痛(2.7%)、(2%未満)浮動性眩暈、不眠症、傾眠、(頻度不明)錯感覚、異常な夢、ニューロパチー、末梢性ニューロパチー、前庭障害、思考異常、味覚異常、振戦。
    • 4)呼吸器、胸郭及び縦隔障害:(頻度不明)気管支炎、鼻炎、呼吸困難、咽頭炎。
    • 5)胃腸障害:(2%以上)悪心(10.9%)、下痢(7.0%)、(2%未満)嘔吐、鼓腸、腹部膨満、口内乾燥、腹痛、上腹部痛、(頻度不明)消化不良、便秘、胃炎、胃腸障害、口臭、アフタ性潰瘍、おくび。
    • 6)肝胆道系障害:(頻度不明)脂肪肝、肝炎、肝機能異常。
    • 7)皮膚及び皮下組織障害:(2%以上)皮膚色素過剰(2.3%)、(2%未満)発疹、(頻度不明)皮膚そう痒症、皮膚変色、多汗症、皮膚乾燥、脱毛症、湿疹、ざ瘡、脂漏、帯状疱疹、単純ヘルペス、皮膚良性新生物。
    • 8)筋骨格系及び結合組織障害:(頻度不明)筋肉痛、関節痛、骨障害、背部痛、側腹部痛、筋痙攣、骨軟化症、ミオパシー、骨粗鬆症。
    • 9)一般・全身障害及び投与部位の状態:(2%以上)疲労(3.1%)、(2%未満)発熱、ほてり、(頻度不明)無力症、疼痛、倦怠感、悪寒、胸痛、末梢性浮腫。
    • 10)臨床検査(エムトリシタビン製剤とテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩製剤の併用による比較試験で発現したグレード3及び4(NIAID分類)の臨床検査値異常を示した):(2%以上)血中アミラーゼ増加(7.5%)、CK増加(CPK増加)(7.1%)、血中トリグリセリド増加(4.3%)、AST増加(GOT増加)(2.8%)、好中球数減少(2.8%)、ALT増加(GPT増加)(2.0%)、血尿(2.0%)、(2%未満)Al-P増加、血中ブドウ糖増加、尿糖、(頻度不明)リパーゼ増加、血中ビリルビン増加、血中リン減少、血小板数減少、蛋白尿、血中クレアチニン増加、γ-GTP増加。
    • 11)その他:(頻度不明)白血球減少症、血管拡張、感染、頻尿、インフルエンザ症候群、視覚異常、多尿、アレルギー反応、高血圧。

ツルバダ配合錠の使用上の注意

【警告】

B型慢性肝炎を合併している患者では、本剤の投与中止により、B型慢性肝炎が再燃する恐れがあるので、本剤の投与を中断する場合には十分注意する。特に非代償性B型慢性肝炎の場合、重症化する恐れがあるので注意する。

【禁忌】

本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者。

【慎重投与】

腎機能障害のある患者[中等度腎機能障害及び重篤な腎機能障害のある患者では、エムトリシタビン及びテノホビルの血中濃度が上昇する]。

【重要な基本的注意】

  • 1.本剤の使用に際しては、患者又はそれに代わる適切な者に次の事項についてよく説明し同意を得た後、使用する。
    • 1)本剤はHIV感染症の根治療法薬ではないことから、日和見感染症を含むHIV感染症の進展に伴う疾病を発症し続ける可能性があるので、本剤投与開始後の身体状況の変化についてはすべて担当医に報告する。
    • 2)本剤の長期投与による影響については現在のところ不明である。
    • 3)本剤による治療が、性的接触又は血液汚染等による他者へのHIV感染の危険性を低下させるかどうかは証明されていない。
  • 2.本剤を含む核酸系逆転写酵素阻害薬の単独投与又はこれらの併用療法により、重篤な乳酸アシドーシス及び脂肪沈着による重度肝腫大(脂肪肝)が、女性に多く報告されているので、乳酸アシドーシス又は肝細胞毒性が疑われる臨床症状又は肝細胞毒性が疑われる検査値異常(アミノトランスフェラーゼの急激な上昇等)が認められた場合には、本剤の投与を一時中止する(特に肝疾患の危険因子を有する患者においては注意する)。
  • 3.本剤を含む抗HIV薬の多剤併用療法を行った患者で、免疫再構築炎症反応症候群が報告されている(投与開始後、免疫機能が回復し、症候性のみならず無症候性日和見感染に対する炎症反応(マイコバクテリウムアビウムコンプレックス、サイトメガロウイルス、ニューモシスチス等によるもの)等が発現することがあり、また、免疫機能の回復に伴い自己免疫疾患(甲状腺機能亢進症、多発性筋炎、ギラン・バレー症候群、ぶどう膜炎等)が発現するとの報告があるので、これらの症状を評価し、必要時には適切な治療を考慮する)。
  • 4.本剤投与前にクレアチニンクリアランス、尿糖及び尿蛋白の検査を実施する。また、本剤投与後も定期的な検査等により患者の状態を注意深く観察し、腎機能障害のリスクを有する患者には血清リンの検査も実施する。腎毒性を有する薬剤との併用は避けることが望ましい。
  • 5.テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩を含む多剤併用療法を長期間行った患者において、骨粗鬆症が現れ、大腿骨頚部骨折等の骨折を起こした症例が報告されている。長期投与時には定期的に骨密度検査を行う等骨密度減少に注意し、異常が認められた場合には適切な処置を行う。なお、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩の試験において、144週間の投与により腰椎骨密度減少と大腿骨頚部骨密度減少が見られている。骨密度減少した患者の大部分は、投与開始後24~48週目にかけて発現し、以降は144週目まで持続していた。
  • 6.核酸系逆転写酵素阻害薬(NRTI)3成分のみを用いる一部の治療は、NRTI2成分に非核酸系逆転写酵素阻害薬又はHIV-1プロテアーゼ阻害薬を併用する併用療法と比べて、概して効果が低いことが報告されているので、本剤と他のNRTI1成分のみによる治療で効果が認められない場合には他の組み合わせを考慮する。
  • 7.本剤の有効成分であるエムトリシタビンの薬剤耐性を含むウイルス学的特性はラミブジンと類似しているので、本剤とラミブジンを含む製剤を併用しない。また、ラミブジン及びテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩を含む抗HIV療法においてウイルス学的効果が得られないで、HIV-1逆転写酵素遺伝子M184V/I変異が認められた場合、ラミブジン及びテノホビル ジソプロキシルフマル酸塩を本剤に変更することのみで効果の改善は期待できない。
  • 8.アジア系人種におけるエムトリシタビン製剤の薬物動態は十分検討されていないが、少数例の健康成人及びB型慢性肝炎のアジア系人種において、Cmax上昇を示唆する成績が得られているので、HBV感染症合併患者を含め、副作用の発現に注意する。
  • 9.抗HIV薬の使用により、体脂肪再分布/体脂肪蓄積が現れることがあるので、異常が認められた場合には適切な処置を行う。
  • 10.エムトリシタビン製剤の臨床試験において皮膚変色が発現し、その発現頻度は有色人種で高いことが示唆されている。その原因は現在のところ不明である。

【相互作用】

  • 併用注意:
  • 1.ジダノシン[ジダノシンによる有害事象を増強する恐れがあるので、ジダノシンの減量を考慮する(テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩製剤とジダノシン製剤の併用により、ジダノシンのAUC及びCmaxが上昇する)]。
  • 2.アタザナビル硫酸塩[アタザナビルの治療効果が減弱する恐れがあるので、本剤とアタザナビル硫酸塩を併用する場合には、本剤とアタザナビル300mgをリトナビル100mgとともに投与することが望ましく、また、本剤による有害事象を増強する恐れがある(テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩製剤とアタザナビル硫酸塩製剤の併用により、アタザナビルのAUCが25%、Cmaxが21%、Cminが40%低下し、テノホビルのAUCが24%、Cmaxが14%、Cminが22%上昇する)]。
  • 3.ロピナビル/リトナビル[本剤による有害事象を増強する恐れがある(テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩製剤とロピナビル/リトナビル製剤の併用により、テノホビルのAUCが32%、Cminが51%上昇する)]。
  • 4.アシクロビル、バラシクロビル、ガンシクロビル、バルガンシクロビル等[これらの薬剤又は本剤による有害事象を増強する恐れがある(尿細管への能動輸送により排泄される薬剤と併用する場合、排泄経路の競合により排泄が遅延し、これらの薬剤、エムトリシタビン又はテノホビルの血中濃度が上昇する恐れがある)]。
  • 5.ダルナビル/リトナビル、レジパスビル/ソホスブビル[本剤による有害事象を増強する恐れがある(テノホビルのAUC、Cmax及びCminが上昇する)]。

【高齢者への投与】

本剤の高齢者における薬物動態は検討されていない。本剤の投与に際しては、患者の肝、腎及び心機能の低下、合併症、併用薬等を十分に考慮する。

【妊婦・産婦・授乳婦等への投与】

  • 1.妊婦又は妊娠している可能性のある女性には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する[妊娠中の投与に関する安全性は確立されていない、動物試験(サル)においてテノホビルの胎仔への移行が報告されている]。
  • 2.本剤服用中は授乳を中止させる[エムトリシタビン及びテノホビルのヒト乳汁への移行が報告されており、テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩を用いた動物実験(ラット)において、テノホビルの乳汁中への移行が報告されており、また、女性のHIV感染症患者は、乳児のHIV感染を避けるため、乳児に母乳を与えないことが望ましい]。

【小児等への投与】

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(18歳未満の患者に対する使用経験がない)。

【過量投与】

過量投与時に特有の徴候や症状は不明である。過量投与時には、本剤の副作用について十分に観察を行い、必要に応じ一般的な対症療法を行う(エムトリシタビン及びテノホビルは血液透析により一部除去される)。

【その他の注意】

テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩のマウスを用いたがん原性試験(2年間)において、臨床用量におけるヒトの全身曝露量の16倍で雌に肝細胞腺腫が高頻度に発現したとの報告がある。

【保管上の注意】

  • 1.乾燥剤を同封した気密容器。
  • 2.開栓後は湿気を避けて保存する。
ツルバダ配合錠

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