プロプラノロール塩酸塩錠10mg「日医工」の効能・効果
本態性高血圧症<軽症~中等症>、狭心症、褐色細胞腫の手術時、期外収縮<上室性>、期外収縮<心室性>、発作性頻拍の予防、新鮮心房細動、洞性頻脈、頻拍性心房細動<徐脈効果>、発作性心房細動の予防、片頭痛発作の発症抑制、右心室流出路狭窄の低酸素発作の発症抑制
プロプラノロール塩酸塩錠10mg「日医工」の使用制限等
1.本剤成分又は含有成分で過敏症の既往歴、気管支痙攣又はその恐れ・疑い、気管支喘息又はその恐れ・疑い、代謝性アシドーシス、糖尿病性ケトアシドーシス、洞不全症候群、洞房ブロック、高度又は症状を呈する徐脈、房室ブロック<2・3度>、心原性ショック、肺高血圧による右心不全、うっ血性心不全、低血圧症、長期間絶食状態、壊疽、重度末梢循環障害、未治療の褐色細胞腫、未治療のパラガングリオーマ、異型狭心症、リザトリプタン安息香酸塩投与中
- 記載場所
-
使用上の注意
- 注意レベル
-
禁止
2.基礎心疾患のある小児等
- 記載場所
-
効能・効果
- 注意レベル
-
相対禁止
3.褐色細胞腫の手術時に使用する場合を除き手術前24時間
- 記載場所
-
使用上の注意
- 注意レベル
-
希望禁止
4.うっ血性心不全又はその恐れ・疑い
- 記載場所
-
使用上の注意
- 注意レベル
-
慎重投与
5.甲状腺中毒症、コントロール不十分な糖尿病、特発性低血糖症、絶食状態、手術前後の絶食状態、間欠性跛行症、末梢循環障害、レイノー症候群、徐脈、房室ブロック<1度>、重篤な腎機能障害、重篤な肝機能障害、アナフィラキシーの既往歴
- 記載場所
-
使用上の注意
- 注意レベル
-
注意
プロプラノロール塩酸塩錠10mg「日医工」の副作用等
1.うっ血性心不全、うっ血性心不全悪化、末梢性虚血、レイノー様症状、房室ブロック、失神、起立性低血圧、無顆粒球症、血小板減少症、紫斑病、喘鳴
- 記載場所
-
重大な副作用
- 頻度
-
頻度不明
2.徐脈、気管支痙攣、呼吸困難
- 記載場所
-
重大な副作用
- 頻度
-
5%未満
3.低血圧、胸内苦悶、胸部不快感、胸部不安感、ふらふら感、眠気、幻覚、悪夢、錯乱、抑うつ、気分変化、精神変調、視力異常、霧視、涙液分泌減少、悪心、嘔吐、上腹部不快感、腹部痙攣、便秘、肝機能異常、AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、筋肉痛、可逆的脱毛、LDH上昇、血中尿素上昇、血糖値低下、乾癬様皮疹、乾癬悪化、抗核抗体陽性化、重症筋無力様症状、重症筋無力症悪化
- 記載場所
-
その他の副作用
- 頻度
-
頻度不明
4.過敏症、発疹、労作時息切れ、頭痛、めまい、不眠、しびれ、口渇、食欲不振、下痢、脱力感、疲労感
- 記載場所
-
その他の副作用
- 頻度
-
5%未満
5.心筋収縮力の抑制を増強、徐脈、低血圧、心筋梗塞、発育遅延、血糖値低下、呼吸抑制、痙攣、昏睡、重度低血糖、脳梗塞、心原性ショック、QRS延長、1度から3度のAVブロック、心停止、眠気、発作、気管支痙攣、高カリウム血症、中枢神経系を介した呼吸抑制、過度の徐脈、アナフィラキシー反応の増悪、血清クレアチンホスホキナーゼ値上昇
- 記載場所
-
使用上の注意
- 頻度
-
頻度不明
プロプラノロール塩酸塩錠10mg「日医工」の相互作用
1.薬剤名等 : リザトリプタン安息香酸塩
- 発現事象
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消失半減期が延長・AUCが増加し作用が増強
- 理由・原因
-
本剤がリザトリプタンの代謝を阻害
- 投与条件
-
本剤投与中あるいは本剤投与中止から24時間以内
- 指示
-
禁止
2.薬剤名等 : リドカイン
- 発現事象
-
代謝を遅延させ血中濃度を上昇
- 理由・原因
-
本剤が肝血流量を減らし、また肝の薬物代謝酵素を阻害するために、リドカインの代謝が遅れる
- 投与条件
-
-
- 指示
-
禁止
3.薬剤名等 : 交感神経系に対し抑制的に作用する他の薬剤
- 発現事象
-
交感神経系の過剰の抑制<徐脈・心不全等>
- 理由・原因
-
相互に作用(交感神経抑制作用)を増強
- 投与条件
-
-
- 指示
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慎重投与
4.薬剤名等 : クラス1抗不整脈剤
- 発現事象
-
過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
- 理由・原因
-
抗不整脈剤は陰性変力作用及び陰性変時作用を有するが、β遮断剤もカテコールアミンの作用を遮断することにより心機能を抑制するため、併用により心機能が過度に抑制
- 投与条件
-
-
- 指示
-
慎重投与
5.薬剤名等 : クラス3抗不整脈剤
- 発現事象
-
過度の心機能抑制<徐脈・心停止等>
- 理由・原因
-
抗不整脈剤は陰性変力作用及び陰性変時作用を有するが、β遮断剤もカテコールアミンの作用を遮断することにより心機能を抑制するため、併用により心機能が過度に抑制
- 投与条件
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-
- 指示
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慎重投与
6.薬剤名等 : 血糖降下剤
- 発現事象
-
血糖降下作用が増強、低血糖症状<頻脈等>をマスク
- 理由・原因
-
血糖値が低下するとカテコールアミンが副腎から分泌され肝でのグリコーゲンの分解を促し血糖値を上昇させるが、肝臓のβ受容体が遮断されているとカテコールアミンによる血糖上昇作用が抑えられ、血糖降下作用が増強、カテコールアミンによる頻脈のような低血糖症状がマスク
- 投与条件
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-
- 指示
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注意
7.薬剤名等 : カルシウム拮抗剤
- 発現事象
-
心不全、低血圧・徐脈・房室ブロック等の伝導障害
- 理由・原因
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肝血流量の変化によって本剤の代謝が影響をうける、相互に作用(心収縮力や刺激伝導系の抑制作用、降圧作用等)を増強
- 投与条件
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-
- 指示
-
注意
8.薬剤名等 : クロニジン
- 発現事象
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投与中止後のリバウンド現象<血圧上昇・頭痛・嘔気等>を増強
- 理由・原因
-
クロニジンを中止すると、血中カテコールアミンが上昇し、血圧上昇をきたすが、β遮断剤が投与されていると、カテコールアミンによるα刺激作用が優位になり、血管収縮がさらに増強
- 投与条件
-
-
- 指示
-
注意
9.薬剤名等 : 交感神経刺激剤
- 発現事象
-
相互の薬剤の効果が減弱、血圧上昇、血管収縮
- 理由・原因
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徐脈は副交感神経の反射による、非選択性のβ遮断剤により末梢血管のβ受容体が遮断された状態でアドレナリンなどの交感神経作動薬が投与されると、α受容体を介する血管収縮作用のみがあらわれる
- 投与条件
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- 指示
-
注意
10.薬剤名等 : 麻酔剤
- 発現事象
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反射性頻脈が弱まり低血圧のリスクが増加
- 理由・原因
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麻酔剤により低血圧が起こると反射性の頻脈が起こるが、β遮断剤が併用されていると、反射性の頻脈を弱め、低血圧が強められる、陰性変力作用を有する麻酔剤では、相互に作用を増強
- 投与条件
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-
- 指示
-
注意
11.薬剤名等 : ジギタリス製剤
- 発現事象
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房室伝導時間が延長し徐脈・房室ブロック
- 理由・原因
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ジギタリス、β遮断剤はともに房室結節伝導時間を延長
- 投与条件
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- 指示
-
注意
12.薬剤名等 : シメチジン
- 発現事象
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本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
- 理由・原因
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シメチジンが肝血流量を低下させ、また、肝の薬物代謝酵素を阻害することにより、肝での本剤の分解が低下
- 投与条件
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-
- 指示
-
注意
13.薬剤名等 : クロルプロマジン
- 発現事象
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作用がそれぞれに増強
- 理由・原因
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本剤とクロルプロマジンが薬物代謝酵素を競合するために、本剤、クロルプロマジンともに血中濃度が上昇
- 投与条件
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- 指示
-
注意
14.薬剤名等 : ヒドララジン
- 発現事象
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本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
- 理由・原因
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ヒドララジンが肝血流量を増加
- 投与条件
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- 指示
-
注意
15.薬剤名等 : 麦角アルカロイド
- 発現事象
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下肢の疼痛、チアノーゼ、冷感
- 理由・原因
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麦角アルカロイドとβ遮断剤が相乗的に末梢灌流を低下
- 投与条件
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-
- 指示
-
注意
16.薬剤名等 : 非ステロイド性抗炎症剤
- 発現事象
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本剤の降圧作用が減弱
- 理由・原因
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非ステロイド性抗炎症剤は血管拡張作用を有するプロスタグランジンの合成を阻害
- 投与条件
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- 指示
-
注意
17.薬剤名等 : アルコール
- 発現事象
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本剤の血中濃度の変動により作用が減弱または増強
- 理由・原因
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アルコールにより本剤の吸収、代謝が変動
- 投与条件
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- 指示
-
注意
18.薬剤名等 : リファンピシン
- 発現事象
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本剤の血中濃度が低下し作用が減弱
- 理由・原因
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リファンピシンが肝酵素を誘導し、本剤の代謝・消失を促進
- 投与条件
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- 指示
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注意
19.薬剤名等 : キニジン
- 発現事象
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本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
- 理由・原因
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本剤はチトクロームP450によって代謝をうけるため、チトクロームP450によって代謝をうける薬剤との間で、血中濃度が影響をうける
- 投与条件
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- 指示
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注意
20.薬剤名等 : プロパフェノン
- 発現事象
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本剤の血中濃度が上昇し作用が増強
- 理由・原因
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本剤はチトクロームP450によって代謝をうけるため、チトクロームP450によって代謝をうける薬剤との間で、血中濃度が影響をうける
- 投与条件
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- 指示
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注意
21.薬剤名等 : ワルファリン
- 発現事象
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血中濃度が上昇し作用が増強
- 理由・原因
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本剤がワルファリンの肝代謝を阻害
- 投与条件
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- 指示
-
注意
22.薬剤名等 : フィンゴリモド
- 発現事象
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重度の徐脈、心ブロック
- 理由・原因
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共に徐脈や心ブロックを引き起こす
- 投与条件
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フィンゴリモドの投与開始時
- 指示
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注意