商品名

ペルジピン錠20mg 添付文書情報

ペルジピン錠20mgの用法用量

通常成人には1回ニカルジピン塩酸塩として10~20mgを1日3回経口投与する。

ペルジピン錠20mgの効能効果

本態性高血圧症。

ペルジピン錠20mgの副作用

次の副作用があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

  • 1.重大な副作用:
    • 1)血小板減少(頻度不明)。
    • 2)肝機能障害、黄疸(いずれも頻度不明):AST上昇・ALT上昇・γ-GTP上昇等を伴う肝機能障害や黄疸があらわれることがある。
  • 2.その他の副作用:
    • [1]肝臓:(0.1~5%未満)AST上昇、ALT上昇、Al-P上昇、(0.1%未満)ビリルビン上昇。
    • [2]腎臓:(0.1%未満)BUN上昇、クレアチニン上昇。
    • [3]血液:(0.1%未満)顆粒球減少。
    • [4]消化器:(0.1~5%未満)悪心・嘔吐、胃部不快感、食欲不振、(0.1%未満)胸やけ、口渇、便秘、下痢、腹痛。
    • [5]循環器:(0.1~5%未満)顔面潮紅、熱感、動悸、血圧低下、浮腫、倦怠感、のぼせ、(0.1%未満)立ちくらみ、頻脈。
    • [6]過敏症:(0.1~5%未満)発疹、(0.1%未満)そう痒感、光線過敏症。
    • [7]口腔:(0.1%未満)歯肉肥厚。
    • [8]その他:(0.1~5%未満)頭痛・頭重、めまい、(0.1%未満)耳鳴、眠気、しびれ感、不眠、胸部不快感、流涎、発赤、頻尿。

発現頻度は、承認時までの臨床試験及び使用成績調査結果に基づいている。

ペルジピン錠20mgの使用上の注意

【禁忌】

  • 1.頭蓋内出血で止血が完成していないと推定される患者[出血が促進する可能性がある]。
  • 2.脳卒中急性期で頭蓋内圧亢進している患者[頭蓋内圧が高まるおそれがある]。
  • 3.妊婦又は妊娠している可能性のある女性。

【重要な基本的注意】

  • 1.Ca拮抗剤の投与を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、本剤の休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないように注意すること。
  • 2.降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。

【合併症・既往歴等のある患者】

  • 1.低血圧症の患者:血圧がさらに低下する可能性がある。
  • 2.緑内障の患者:血管拡張作用により眼圧の上昇を招くおそれがある。

【腎機能障害患者】

一般に重篤な腎機能障害のある患者では、降圧に伴い腎機能が低下する可能性がある。

【肝機能障害患者】

肝機能障害患者:本剤は肝臓で代謝される。

【妊婦】

妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。動物実験(ラット)で、妊娠末期に投与すると出生仔低体重、その後の出生仔体重増加抑制もされた。

【授乳婦】

治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること(動物実験(ラット)で、乳汁中へ移行することが報告されている)。

【小児等】

小児等を対象とした有効性及び安全性を指標とした臨床試験は実施していない。

【高齢者】

低用量から投与を開始し、経過を十分に観察しながら慎重に投与することが望ましい(一般的に過度の降圧は好ましくないとされている)。

【相互作用】

本剤は、主としてCYP3A4で代謝される。

  • 2.併用注意:
    • [1]他の血圧降下剤[血圧降下作用が増強されることがある(両剤の薬理学的な相加作用等による)]。
    • [2]β-遮断剤(プロプラノロール等)[うっ血性心不全患者では、過度の血圧低下、心機能の低下があらわれることがあるので、必要に応じどちらかを減量又は投与を中止する(両剤の薬理学的な相加作用による:①血圧降下作用の増強、②陰性変力作用の増強)]。
    • [3]ジゴキシン[ジゴキシンの作用を増強し中毒症状<嘔気・嘔吐・めまい・徐脈・不整脈等>があらわれることがあるので、必要に応じジゴキシンを減量する(本剤が、主に腎でのクリアランスを減少させ、ジゴキシンの血中濃度が上昇する)]。
    • [4]ダントロレンナトリウム水和物[他のCa拮抗剤<ベラパミル等>の動物実験で心室細動、他のCa拮抗剤<ベラパミル等>の動物実験で循環虚脱がみられたとの報告がある(高カリウム血症を来すと考えられる)]。
    • [5]タンドスピロンクエン酸塩[動物実験で血圧降下作用が増強されたとの報告がある(タンドスピロンクエン酸塩は中枢性の血圧降下作用を有し、相加的な降圧作用を示す)]。
    • [6]ニトログリセリン[動物実験で房室ブロックを起こしたとの報告がある(機序不明)]。
    • [7]免疫抑制剤(シクロスポリン、タクロリムス水和物等)[免疫抑制剤の作用を増強し中毒症状<特に腎機能異常>があらわれることがあり、また、本剤の作用を増強し血圧低下・頻脈等があらわれることがあるので、必要に応じ免疫抑制剤及び本剤を減量する(本剤あるいは免疫抑制剤によりCYP3A4が阻害され、免疫抑制剤あるいは本剤の血中濃度が上昇する)]。
    • [8]フェニトイン:
      • ①.フェニトイン[フェニトインの作用を増強し中毒症状<神経的>があらわれることがあるので、必要に応じフェニトインを減量する(本剤の蛋白結合率が高いため、血漿蛋白結合競合により、遊離型フェニトインが上昇する)]。
      • ②.フェニトイン[本剤の作用が減弱されることがあるので、必要に応じ本剤を増量する(CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される)]。
    • [9]リファンピシン[本剤の作用が減弱されることがあるので、必要に応じ本剤を増量する(CYP3A4が誘導され、本剤の代謝が促進される)]。
    • [10]シメチジン[本剤の作用が増強され血圧低下・頻脈等があらわれることがあるので、必要に応じ本剤を減量する(これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する)]。
    • [11]HIVプロテアーゼ阻害剤(サキナビル、リトナビル等)[本剤の血中濃度が上昇し本剤の作用が増強されるおそれがある(これらの薬剤によりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する)]。
    • [12]グレープフルーツジュース[本剤の作用が増強されるおそれがある(グレープフルーツジュースによりCYP3A4が阻害され、本剤の血中濃度が上昇する)]。

【適用上の注意】

  • 1.薬剤交付時の注意:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することがある)。

【その他の注意】

  • 2.非臨床試験に基づく情報:ラットに24カ月経口投与した実験で、45mg/kg/日投与群(臨床用量の約40倍)の雄に甲状腺濾胞の腫瘍が対照群に比し有意に増加したとの報告がある。

【保管上の注意】

室温保存。

ペルジピン錠20mg

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